SuicaなどICカード乗車券が入場券代わりに JR東日本が「タッチでエキナカ」を3月13日スタート
JR東日本は3月13日から、交通系ICカードでSuicaエリアの駅構内に入場できるサービス「タッチでエキナカ」を開始する。料金は150円または140円で(詳しくは後述)、有効時間は入場(タッチ)から2時間となる。 【写真】タッチでエキナカの利用対象外となる綾瀬駅
サービスの概要
タッチでエキナカは、首都圏、仙台、新潟の各Suicaエリアに所在するゲートのある自動改札を備える駅で利用できる。チャージ残高のあるICカードで駅に入場し、2時間以内に出場すれば自動的に適用される。 利用できるICカードは以下の通り。 ・Kitaka ・icsca(仙台エリアの対象駅のみ) ・Suica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaを含む) ・PASMO(モバイルPASMO、Apple PayのPASMOを含む) ・TOICA ・manaca ・ICOCA ・PiTaPa ・SUGOCA ・nimoca ・はやかけん 料金は「入場券」と同額で、以下のようになっている。 ・東京の「電車特定区間」(※)に所在する駅:140円 ・その他の駅:150円
(※)「電車特定区間」とは?
JRグループの「旅客営業規則」に定める、大都市の中でも特に乗客数の多い区間。区間内の駅間(出入り口にある駅を含む)の運賃や入場券料金は、通常よりも割安となっている。
タッチでエキナカを利用できないケース
タッチでエキナカは、Suicaエリアでも利用できない場合がある。具体的なケースは以下の通りだ。 有効な定期券/企画乗車券がある場合 ICカードに定期券(定期乗車券)または企画乗車券の情報が書き込まれている場合、定期券/企画乗車券が有効な区間(ゾーン)内ではタッチでエキナカを利用できない。 なお、区間(ゾーン)外の駅や、定期券/企画乗車券の有効期限が切れている場合は問題なく利用できる。 チャージ残高が足りない場合/チャージを利用できないICカードを持っている場合 タッチでエキナカは、ICカードのプリペイド残高から利用料金を差し引く。そのため、以下のいずれかに当てはまるICカード乗車券では利用できない。 ・入場時点のチャージ残高が利用駅における初乗り運賃に満たない ・定期券有効期間外のチャージ残高の利用を無効化している ・チャージできない設定にされている 新幹線改札口を利用する場合(乗り換え改札口を含む) 在来線との乗り換え改札口を含めて、新幹線の改札ではタッチでエキナカを利用できない。新幹線改札内にある施設を利用する場合や、新幹線のホームで見送りをする場合は事前に入場券を購入しよう。 簡易改札機が設置されている駅/改札口 先述の通り、タッチでエキナカはゲートのある自動改札を備えるSuicaエリアの駅で利用できる。ゲートタイプではない「簡易改札機」を設置している駅や改札口では利用できない。 他社との乗り換え改札口、他社が管理する駅/改札口 タッチでエキナカはJR東日本のサービスとなる。そのため他社との乗り換え改札口では利用できない。 また、他社が管理していて、改札が共通化されている以下の駅でも利用できない。 ・綾瀬駅(常磐線:東京メトロが管理) ・羽沢横浜国大駅(東海道線:相模鉄道が管理) ・八丁畷駅(南武線:京浜急行が管理) その他、サービスを利用できる駅であっても、他社に業務を委託している一部の改札口では利用できないことがある。
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