超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング36位タイ。スタジアム改修が原因? 収容率が大幅低下のJ2クラブ
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
36位タイ:藤枝MYFC 本拠地:藤枝総合運動公園サッカー場(10,057人収容可能) 平均入場者数:4,274人 平均収容率:42.5% J2で戦う藤枝MYFCが収容率ランキング36位にランクインした。 昨季は収容率53.0%で20位だった藤枝が、なぜここまで順位を下げたのか。その理由には、本拠地「藤枝総合運動公園サッカー場」の改修工事が影響していると考えられる。 一昨年から始まったこの工事は、バックスタンドに屋根付きの観客席を新たに設置するというもの。また、地域の防災拠点としての役割を果たすことも期待して、非常食などを備蓄するための倉庫が設けられたようだ。約3,800人分の座席が新設され、今年1月に工事が終了した。 芝生席である南側と北側のゴール裏エリアも合わせて、収容可能人数が1万人の大台に達している。これによって平均収容率が下がったのだろう。実際、平均入場者数は昨季から1,000人ほど増えており、キャパシティの拡大が今回のランキングに大きく関係していることが分かる。 とはいえ、もっとホーム開催試合の入場者数は増やしたいところだ。今季はスタジアムの増築に合わせて1万人集客を目指すキャンペーンを何度か発表したが、1万人を超えたのは第32節・清水エスパルス戦(2-3)のみ。静岡ダービーということもあって両チームのファン・サポーターが来場しやすかったことが上手く働いた。来季は1万人来場の試合を増やし、増築されたバックスタンドをフル活用したい。
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