2戦連続に大会最年少Vまで一歩 金谷拓実、「いつくじけてもおかしくない」頂点への心構え
<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇5日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70> プレー中の気温は6度、冷たい雨がコースを襲った大会3日目。難コンディションにもめげずに、この日2番目のスコア「68」をマークし首位と2打差のトータル5アンダー・3位タイに浮上した金谷拓実。崖下に落とすショットなどもあり苦戦の連続だったが、終わってみれば「ダンロップフェニックス」に続く連勝が視野に入ってきた。 安定感の秘密はどこに?金谷拓実のドライバーショット【連続写真】 「天気が悪くて気温も下がって、思ったよりショットも調子がよくなくて難しいラウンドでしたけど、ショートゲームでカバーして、いいプレーができたと思います」。前半はパッティングでショットをカバーし3バーディ。ところが「雨で飛距離が少しずつ飛ばなくなって」と後半は苦労しながらも、粘りを見せた。 10番ではティショットを左の崖下に落としながらも「奇跡的なパーセーブ」。11番でも長いボギーパットを沈め、12番ではグリーン右手前からチップインバーディ。まさに小技で粘り抜くスタイルを貫いた。 最終ホールでも「大事だと思った」というパーパットを沈め、前半の貯金を使い果たすことなくホールアウト。「本当だったらもっとボギーを打ってもおかしくなかった。明日につながるラウンドです」と、大物ルーキーらしいしぶとさで乗り切った。 小さい頃から見てきた夢舞台で、18番での優勝シーンは目に焼き付いている。「どんな状況であれ、ベストを続けるだけ」と、やるべきことは自分のプレーに徹すること。大会史上最年少優勝に向けて、「いつくじけてもおかしくない」と語るほどの難舞台で、最高の締めくくりを見せる。 (撮影:佐々木啓)<ゴルフ情報ALBA.Net>