【オーストラリア】NZ、オークランドの都市封鎖を緩和
ニュージーランド(NZ)のアーダン首相は17日、14日深夜から実施しているオークランドを対象としたレベル3のロックダウン(都市封鎖)を、17日午後11時59分からレベル2に緩和すると発表した。また、オークランド以外の全国を同時刻よりレベル2からレベル1に引き下げる。ただ、新型コロナウイルスの感染者が確認されたパパトエトエ・ハイスクールは今週中は一時休校となり、来週22日から再開する予定だ。地元各メディアが伝えた。 新型コロナの流行状況に基づく4段階の警告システムにおけるレベル2では、対人距離規制に従うことを前提に、通勤・通学や店舗の営業が可能となる。また、結婚式や葬式を含む集会の人数制限は、100人までとなる。 パパトエトエ・ハイスクールの生徒とその家族は、自宅で隔離する必要があり、22日に学校に戻る前に検査を受け陰性判定を受けていなければならない。 アーダン首相は「レベル2に設定した理由は、まだ感染拡大に対する警戒が必要だからだ」と説明した。 NZでは17日、3人の新規感染者が確認され、そのうち2人はパパトエトエ・ハイスクールの生徒だった。 政府は22日に、再度警告システムを見直す見通し。状況が現在と変わらなければ、規制をさらに緩和するとみられる。 ■オークランド経済は大打撃 オークランドでは、ロックダウンの影響でビジネス関連の会議やイベントが中止を余儀なくされ、コストは数百万NZドルに膨張する見通しだ。 また南オークランドの商店街は閑散としており、小売店の売り上げは激減しているという。 ■ワクチン、20日にホテル到着 ファイザー製新型コロナウイルスワクチンが、今週20日から指定隔離施設であるオークランドのジェットパークホテルに輸送開始される見通しだ。 ワクチン接種はまず、ジェットパークホテルのほか、ウェリントンのグランドメルキュール、クライストチャーチのスディマ・エアポートホテルなど隔離ホテルの清掃員、看護師、警備員などから開始される予定。その後、その他29カ所の隔離ホテルのスタッフや入国管理関係職員などに拡大される見込みだ。