「ジブリパーク」は11月1日に開園 1年後には「もののけの里」も登場予定
現在建設中のスタジオジブリの新パーク「ジブリパーク」の記者発表会が27日、会場となる愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)にて行われ、11月1日に開園することが発表。合わせて一部施設が報道陣に公開された。 「青春の丘」内「地球屋」完成イメージや公開された建設中の様子 スタジオジブリの名作コンテンツの世界観を楽しめる、ジブリが手掛ける新たなパーク。万博記念公園である、愛・地球博記念公園の敷地(約194ヘクタール)内に5つのエリア(計 約7.1ヘクタール)を開設。一部は既存の設備を改修して利用する。11月1日には映画『耳をすませば』に登場する「地球屋」などがある「青春の丘」、これまでの製作物などを収蔵・展示する「ジブリの大倉庫」、「サツキとメイの家」を中心とした懐かしい風景が広がる「どんどこ森」の3エリアがオープン。残りの「もののけの里」「魔女の谷」は1年後のオープンを目指す。入場は事前予約制で、予約開始は今年の夏ごろを予定。また、公園事業の一環として、入場料は一般的なテーマパークより安い価格帯となるもよう。 会見ではまず、愛知県の大村秀章知事と株式会社スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登壇。 大村知事は「愛・地球博(2005年)の際に作られた〈サツキとメイの家〉は今でも多くの人に愛され万博のレガシーとなっています。万博後、スタジオジブリさんとの縁を深めていく中で、ぜひとも永続的な施設をと、何度もご提案させていただいていました」とジブリパーク実現までのいきさつを振り返り「コロナの閉塞感が続くが今年、日本の一番明るい話題として盛り上げていきたい」と期待と意気込みを語った。
パークの陣頭指揮をとるのは宮崎吾朗監督。鈴木プロデューサーは、決定後、宮崎駿監督とともに訪れたときのエピソードを披露。「宮崎駿という人は人がやることを黙って見ていられない。息子(吾朗監督)であっても同じ。文句を言うつもりで一緒についてきたが、この場所のすばらしさに圧倒されてしまい“決めた、吾朗に任せる”と言い切った。これは珍しいことなんです(笑)」と明かし「先ほど僕も実際に見て、まだ全部できていないですけど、この仕事はやってよかったと思いました」と繰り返し太鼓判を押した。 宮崎吾朗監督は、宮崎駿監督の引退宣言で「失業するのが嫌だったので」引き受けたと冗談めかしつつ「スタジオジブリとしてこの先を考えていて、これまで作ってきた映像作品を何らかの形で残していきたいという思いがあった」と、以前からの構想が愛知県のオファーと結びついたことを明かした。 この日は「青春の丘」内の、「地球屋」「ロータリー広場」(映画『耳をすませば』)の様子と、映画『天空の城ラピュタや映画『ハウルの動く城』の世界観に合わせたデザインに改修中のエレベーター施設、屋内温水プールを改修した「ジブリの大倉庫」など、工事中の施設の一部が報道陣に公開された。 2月1日12時にはジブリパークの公式サイトもオープンする。