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アフターコロナのバスケ環境を考える

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バスケットボールスピリッツ

NBAはソーシャルディスタンスをキープして練習再開

緊急事態宣言が解除された。しかし、これまでと同じ世界に戻るには、まだまだ長い道のりになりそうだ。新型コロナウイルスが消えたわけではなく、ワクチンが完成してその脅威に勝利したわけでもない。予防対策などのガイドラインを構築しながら、慎重に新たなフェーズへ進むことになる。 シーズン再開を視野に入れているNBAでは練習環境が一変した。アースフレンズ東京Zの東頭俊典ヘッドコーチが主催するオンラインセミナーにて、日本でもおなじみのアントニオ・ラング氏(元三菱電機ダイヤモンドドルフィンズヘッドコーチ、現クリーブランド・キャバリアーズアシスタントコーチ)がその現状を語っていた。1つのリングに対して選手とコーチは一人ずつ、クリーブランドの練習場にあるリングは4つなのでコートには入れるのは4人だけ。ソーシャルディスタンスをキープして練習を行う。また、ロッカールームやシャワーを使うことを禁止され、来たときと同じウェアで体育館を後にしなければならないそうだ。 自粛期間中は、アフターコロナのバスケ環境をついつい妄想してしまう。一例を挙げれば、アメフトのように攻守交代し、ディフェンスチームはマジックハンドを持つことでソーシャルディスタンスを保つなど、思い切ったルール変更があるのではないか…。ピーク時がバスケシーズンのクライマックスと重なったことで、開幕時期を早める可能性も視野に入れなければならない、とか。様々な事態を想定しながら心の準備をしてみてはいるが、こんな妄想が笑い話に終わることを祈るばかりだ。

学生のためにプロクラブができることは?

BリーグやWリーグ、日本代表などトップレベルの再始動だけではなく、学生をはじめとした誰もがバスケを楽しめる環境復旧こそ急務である。地区予選をはじめとした各大会が中止となり、3年間の集大成を発揮する場がないまま引退を迎えるケースが生じている。全国30都道府県にBリーグ(B1・B2)のプロクラブを擁し、その傘下にはU15ユースチームを有するからこそ、学生たちがプレーする機会を創出する役割もあるのではないか。先日、バスケ関係者とのオンライン飲み会では、そんな話題が上がった。安心・安全な環境を確保しつつ、夏休みにプロクラブが地域大会を主催し、その運営費はクラウドファンディングで募るなど様々なアイディアが出ていた。 大会が中止になることで、プロを目指す学生にとってはアピールする機会が減少する。昨シーズンのNBAサマーリーグで、ニューオリンズ・ペリカンズの一員となった比江島慎(宇都宮ブレックス)はたった一人でトライアウトを受けた話を聞き、その昔に海を渡った猛者たちの努力を思い出す。海外でプロになる目標を立てたある選手は観客席にビデオカメラを設置し、自分のプレーを撮影する。それを編集したビデオテープを各チームへ送り、チャンスをつかんだ。 先人たちの努力と比較すれば、現在はYouTubeやSNSを活用することで容易に売り込むことができる。クラブ側が求める戦力や課題を示し、その回答に取り組む動画を投稿してもらうことで、同じ基準でのオンライン・トライアウトが実現可能だ。シーズン中はなかなか学生大会を観に行くことができないチームスタッフにとっても、まだ見ぬ才能を発掘する機会となり、双方にメリットを見出すことができる。

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