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9日、全国各地で今季最低気温を記録した。14日にかけては、青森や新潟、群馬で積雪が増え、10年に一度の大雪になる恐れがある。関東は晴天が続くため、乾燥による火災や、路面凍結にも注意が必要だ。 【画像】関東は晴れる日が多くなるという16日までの週間予報

9日は417地点で今季一番の冷え込み

矢澤剛気象予報士: ほとんど秋を感じることなく、急に冬がやってきたような感じがします。まずは、9日の寒さについて見ていきましょう。9日朝は、今シーズン一番の冷え込みとなりました。 9日、盛岡は氷点下3.9℃、前橋は0℃、東京は2.5℃で初霜や初氷の観測が発表されました。その他、東日本から西日本にかけても、名古屋市で2.4℃、岐阜で0.6℃、宮崎で1.1℃、佐賀で2.1℃、鹿児島で4.2℃と、1℃から2℃台まで下がったところも多くなり、初霜や初氷の発表もありました。 青井実キャスター: ほとんどの地域で、今季最低が記録されたわけですね。 矢澤気象予報士: 数多くの地点で今季最低、それから氷点下の冬日となった地点も多くなりました。青森空港は9日午後3時時点の気温が1.5℃、積雪が34cmとなっていて、この近くの酸ヶ湯では123cmの積雪を記録しています。 一方、新潟・湯沢町の9日午後3時時点の気温は1.1℃、積雪は22cmと平年のこの時期の2倍の積雪を観測しています。関東北部も一時大雪警報が発表された地域もあり、特に群馬県北部で雪が多くなりました。 青井キャスター: 雪が残っていくという感じなんでしょうか。 矢澤気象予報士: そうなんです。この後一旦道路の雪が解けても、また凍ってアイスバーンとなることも考えられますし、道路の脇には雪が積もり続ける状況も考えられます。また、地下鉄の出入り口や歩道橋の階段、白線の近くなどは、非常に凍りやすくなりますので注意が必要です。 宮司愛海キャスター: ゆっくり歩いていただきたいですね。

10年に一度の大雪予想…約2.3倍の降雪予想も

青井キャスター: 10日からは、大雪が降る場所はありますか? 矢澤気象予報士: この先の雪の降る予想を見ていきたいと思います。10日は一旦小康状態となりますが、11日からまた強い寒気、水曜日から木曜日、そして金曜日には、まとまった雲がかかってきます。14日にかけて北海道から東北、そして中国地方などでも雪が降り、ところによっては積雪、そして10年に一度の大雪となる可能性も出てきています。 12月中旬として、10年に一度の大雪が予想されていまして、例えば、青森・酸ヶ湯は12月中旬の5日間の降雪量は60cmなんですが、平年比233％以上の約140cm降るという予想です。新潟・長岡市では5日間降雪量平年比302％以上の約42cm、群馬・みなかみ町では5日間降雪量平年比277％以上の約78cmと予想されていまして、この量が10年に一度という計算になります。 むこう1週間の週間予報を見ていきたいと思います。北日本を中心に雪が降り続きまして、特に北陸や群馬・みなかみ町もこの先雪が降る予想です。一方、関東は晴れる日が多くなりますが、それでも師走の寒さが続く見通しですし、朝の冷え込みも強まりそうですから注意が必要です。 青井キャスター: あと、結構空気が乾燥しているんですけど、これも続いていくという感じでしょうか? 矢澤気象予報士: この先もずっと晴れる日が多くなりそうです。富士山が見えるくらい透き通った空気になりますが、その分空気も乾燥しそうです。お肌のケアなど注意が必要です。 SPキャスター　パトリック・ハーランさん: 僕も久しぶりに庭に水をやったんですけど、農家の方とか結構困っていると思いますよ。 矢澤気象予報士: 少しは恵みの雨が降ってくれないと、ということも考えられますね。 SPキャスター　パトリック・ハーランさん: ホワイトクリスマスにはなりますか? 矢澤気象予報士: クリスマスは、関東に関してはホワイトクリスマスというよりは、湿度が低くて“カラカラクリスマス”になりそうです。 青井キャスター: また状況も変わりますから、引き続き最新情報に留意してください。 （「イット!」12月9日放送より）