今は「手を抜く行為」はNGに!? それでもゴルフが「接待」に活用されるワケ
オフィス以外の交流の場として活用されている
野球やサッカー、テニスといったスポーツとゴルフが大きく異なる点は、接待の場として活用されやすいことです。接待とは、重要な取引先の関係者などをもてなすことで、良好な関係を築くことを目的に行うものです。 取引先に見せつけたい!? 最新売れ筋ドライバーランキング(有賀園ゴルフ調べ)を画像で見る 主にレストランや料亭などが利用されますが、ゴルフ場が選ばれることも少なくありません。 では、なぜゴルフは接待の場として選ばれやすいのでしょう? 広告代理店関係者は以下のように話します。 「先方がゴルフをお好きであることが前提ですが、ビジネス場においてゴルフ場はとても重要な存在だと考えています。大きなプロジェクトになるほど、ご担当の方と年単位でお付き合いすることになり、お互いに人となりをより深く知りたくなるものです」 「しかし、会議室の「打ち合わせ」では、目の前の仕事の話ばかりになってしまいます。一方、ゴルフ場であれば、ゆっくりと長い時間を共有できますし、ラウンド中は必要以上に周囲の視線を気にする必要もなくなります。クラブハウスやレストランが落ち着いた雰囲気のゴルフ場を選べば、ビジネスの重要な話もしやすくなります」 オフィスとは異なる場所でコミュニケーションを取ることで、よりパートナーシップを深めることができるわけです。一方で、接待する側にはより現実的な理由もあるようです。 「意外と重要なのが、ゴルフにかかった費用は“接待交際費”として計上しやすいことです。たとえば、先方が大の野球好きであれば、グラウンドを抑えて野球大会を開催、といった接待の可能性もなくはないですが、経費で落とすには会社へのかなり詳しい説明が必要になります。一方、ゴルフであればよほど常識外れの金額でない限りは問題なく認められることがほとんどです」 社内の規定で接待交際費の使用について、制限を設けている企業も少なくありません。その中でゴルフ場の接待利用は認められる場合が多く、経費という面でも活用しやすいようです。