【最後の雄叫び】ビッグキャットのスーパーテスト「ジャガー Fタイプ R75」英国製スポーツクーペに別れを告げる
「R75」は、1948年の「XK120(当時市販車最速)」に始まる、高性能車製造の四半世紀を意味する。冒頭で述べたように、「R75」は純粋に内燃機関として製造された最後の「Fタイプ」である。イギリス人は、多くのモデルバリエーションから学び、改良を重ね、そして今、フィナーレを飾るために、再びこの特別なモデルに最高のものを詰め込んだ。具体的にどんなモデルなのか、少しご紹介しよう。 目を引くような大きな特徴はなく、ラリーストライプも、ゴールドのアルミホイールも、太いテールパイプもない。ただ、この控えめさが、なぜかいつもこのブランドと調和している。とはいえ、このアニバーサリーモデルは、標準装備のブラックデザインパックによって、車体のすべてのブランドバッジとモデルバッジをブラックに染めていることがわかる。さらに、専用のジオラグリーンメタリック塗装、パフォーマンススポーツシートの標準装備、「Fタイプ」のシルエットをなぞる小さなバッジがフロントウイングにあしらわれている。5本スポークの20インチタイヤもR75パッケージの一部である。一方、リアには、やや上向きのアングルを持つ4本出しのエキゾーストシステムが引き続き採用されている。
ビッグキャットのエンジンルームには575馬力
奇跡は期待できないものの、技術面ではもう少し手が加えられている。「ジャガーFタイプR75」は、おなじみの5リッター8気筒エンジンにスーパーチャージャーを搭載し、575馬力を発揮する。性能データは従来の「クラシックR」や「P575」と同じだ。ちなみに、2016年の「Fタイプ SVR」も、すでに575馬力をボンネットに搭載していた。2つのインタークーラーは水冷式で、噴射はジェットガイド式である。 ジャガーは他のメーカーとは異なり、今でも納車前にすべてのユニットの性能をテストしているため、購入者はカタログ通りのスペックを手に入れることになる。ところが、当日の計測装置は、私たちのテスト車が約束された575馬力に23馬力足りないという数字を吐き出したのには驚いた。
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