新卒から年収は「320万円→430万円」にアップ! でも31歳で貯金「80万円」は平均以下? 平均的な「年収・貯蓄額」を紹介
30代になり、自分の年収や貯蓄額が平均と比べてどうなのか気になる人は多いでしょう。 本記事では、年収430万円、貯蓄額80万円の31歳・会社員を想定し、平均的な年収と貯蓄額、貯蓄のコツについて紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
30~34歳の平均給与
国税庁は、「民間給与実態統計調査」で民間事業所に勤務している給与所得者の平均給与(1年間の給料・手当、賞与の合計)を5歳刻みの年齢別に集計して毎年公表しています。 2024年9月公表の最新の調査結果によれば、「30~34歳」の平均給与は次のとおりです。なお、複数の勤務先から給与を受け取っている人の場合、主たる給与のみを対象としています。 男性 496万1000円 女性 345万2000円 平均 433万6000円 「31歳・年収430万円」は「30~34歳」の平均と一致します。性別ごとに見ると、男性であれば平均より少なく、女性であれば平均を大きく上回っています。
30歳代の金融資産保有額
金融広報中央委員会は、「家計の金融行動に関する世論調査」で金融資産保有額(事業のための資金、日常的な出し入れ・引落しに備えている現預金を除く)を10歳刻みの年齢別に集計して毎年公表しています。2024年1月公表の最新の調査結果によれば、「30歳代」の金融資産保有額は次のとおりです。 ●単身世帯 金融資産保有世帯 平均912万円 中央値300万円 金融資産を保有していない世帯を含む 平均594万円 中央値100万円 ●二人以上世帯 金融資産保有世帯 平均856万円 中央値337万円 金融資産を保有していない世帯を含む 平均601万円 中央値150万円 ●総世帯 金融資産保有世帯 平均874万円 中央値315万円 金融資産を保有していない世帯を含む 平均599万円 中央値130万円 平均や中央値は100万円から912万円まで広範囲に分布しています。「31歳・貯蓄80万円」は、金融資産を保有していない人を含めた「30歳代」単身世帯の中央値(100万円)に少し足りず、平均(594万円)に比べるとかなり少ない状況です。