シューズの王様、マノロ・ブラニクが愛するクラシック映画
シューズの王様、マノロ・ブラニクにとって、映画は常にインスピレーション源だった。50年にわたるキャリアのなかで、彼は俳優や演出、プロダクション、コスチュームデザインにインスパイアされて独特のデザインを生み出した。彼の映画への渇望と愛に境界線はなく、ジャンルや時代、言語は多岐にわたる。そんな彼が変わらず愛するお気に入りの作品をあげてくれた。 【写真】マノロ ブラニクを愛する女たちスナップ30選
『理由なき反抗』(1955年)
あらすじ:ジェームズ・ディーン演じる、感情的になりがちですぐトラブルを起こす中流階級のティーンエイジャー、ジム・スタークが再出発を図り新しい町に引っ越してくる。だが、町一番のタフガイのガールフレンド、ジュディー(ナタリー・ウッド)に恋してしまったことから、問題が起こる。 「なんと素晴らしい映画。ジェームズ・ディーンは私のアイコンで、彼と同じ、あの赤いバイカージャケットを私も持っていたほどです」
『山猫』(1963年)
あらすじ:1860年、美しいシチリアを舞台に、バート・ランカスターとクラウディア・カルディナーレが共演し、古い名家であることから受ける恩恵と心地よさを享受しつつも、革命期の混乱を乗り切ろうとする貴族を描いている。 「ヴィスコンティが典型的なヨーロッパのヴィジュアルカルチャーを表現。彼の作品はすべて、美しさに心を奪われたアーティストのヴィジョンで、あらゆる形で昇華されている。『山猫』はとても美しく描かれている」
『イヴの総て』(1950年)
あらすじ:ベティ・デイヴィスが主演。尊敬されるブロードウェイのメガスターが、若く野心的なファン、“イヴ”(アン・バクスター)を個人秘書として雇う。ほどなく、イヴには大スターを追い越して彼女の人生を盗んでしまおうという狡猾な計画があることがわかる。 「ベティ・デイヴィスがとにかく目を見張るほど素晴らしい」
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR UK