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《ブラジル》埼玉・宮城県人会が寄付=福祉団体にマスク1500枚等=「今こそ団結する時!」

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ニッケイ新聞

 「このコロナ災禍で、各所大変な中、皆で何ができるか考え、福祉団体への支援に決まりました。わずかですが、この寄付で少しでも助けになれば嬉しいです」―今回の高齢者福祉施設への寄付を立案したブラジル埼玉県人会の吉田章則会長(47歳、埼玉県)はそう語った。新型コロナウイルスにより各所に影響が起きている昨今、埼玉県人会と宮城県人会(アガリ・エドガー会長)が中心となって他県人会の協力も得て、6月27日に物資の寄付を行った。

 県人会メンバーは各所にお金や物資の寄付を募り、憩の園・希望の家・こどもの園へマスク約1500枚やウールキャップ、米や塩等の食料品、中古の洋服、本、テレビ、靴等を寄付した。  このチャリティー企画は、埼玉県人会理事会のニシムラ・アドリアーナさん(49歳・二世)と松木・ヤスミン・ありささん(20歳・三世)と宮城県人会が中心となって実現した。  アドリアーナさんは寄付活動のきっかけを、「コロナ災禍で日本祭りや各イベントができず大変だという声をよく聞きます。特に福祉団体は高齢者が多いにも関わらず、マスクの数が残り少ないという話を聞き、こういう時こそ日系社会で団結すべく、埼玉と宮城のメンバーで寄付を募りました」と説明した。

 寄付を受けた憩の園の吉岡黎明会長は、感謝の思いを、「このコロナ災禍で経営はギリギリです。こういった寄付をいただけることに心から感謝しています」と述べ、「現在、憩の園は家族の面会を禁止し、マスクやアルコールスプレーで施設内を除菌等、コロナ対策を徹底しています。運営面もまだ危機的状況は続いているので、コロナ禍でも可能なデリバリーのイベントや寄付を募ることも考えています」と厳しい現状を語った。

 希望の家の下元・明美・ジルセ理事長も、「希望の家は、このコロナ災禍で従業員を11人解雇しました。110人いた職員は今99人。本当に苦渋の決断です。他の高齢者施設同様に運営は厳しくなる一方です。そんな禍中でも今回のような寄付をしていただけて本当に助かります」と感謝した。  同団体はチャリティーイベントを企画中で、「大変な時期ですが、少しでも運営の立て直しをと思い、当施設主催でフェイジョアーダ宅配イベントを行います。もうすでにかなりの注文が入っており、感謝してもしきれません。このコロナ災禍で、皆の団結力がどんどん増しているような気がします」という。

 こどものそののヤマサキ・トシオ・エジソンさんによれば、入居者2人がコロナに罹り、現在病院で隔離中とのこと。「当施設は入居者が70人いますが、半分の35人が一時的に各自宅に戻っています。また、入居者の中でコロナ陽性が2人発生し、現在病院にて隔離治療中です。幸いにも重症ではなかったですが、そのことも踏まえて、引き続き施設内のコロナ対策を徹底しています。この渦中に今回の寄付は本当に助かります」と現在の気持ちを語った。

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