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巨人・戸郷翔征を「急成長」させた、キャッチャー炭谷銀仁朗の熟練のリード

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現代ビジネス

目が離せないセ・リーグ新人王争い

 セ・リーグの新人王争いは、巨人・戸郷翔征投手と広島・森下暢仁投手の2人に絞られてきました。 【写真】PL学園・野球部の「ヤバすぎる3年間」で僕が学んだこと  ともあれ、2人の成績を比較してみましょう。 ---------- 戸郷投手 13試合 8勝4敗 防御率2.70 奪三振81 0完投 森下投手 13試合 6勝3敗 防御率2.63 奪三振91 1完封 ----------  9月29日時点で勝ち星は戸郷投手が2つ上回っていますが、規定投球回には到達していません。高卒2年目ゆえ、「大事に育てたい」との首脳陣の配慮もあるのでしょう。  一方の森下投手は明大からドラフト1位で入団した鳴り物入りのルーキー。勝ち星こそ戸郷投手の後塵を拝していますが、規定投球回に達しており、防御率でもライバルを上回っています。  残り試合で、どれだけ成績を伸ばせるか。最後まで目が離せない争いとなりそうです。

実は「アーム式」ではない戸郷の投球

 しかし今回のテーマは、新人王レースの最終予想ではありません。戸郷投手の「アーム式」のフォームについてです。  アーム式とは、腕を伸ばしたままの状態でテイクバックし、トップをつくるフォームのことで、プロ野球では、長い間、悪いフォームの見本のように言われてきました。ピッチングマシーンのアームから来ているとも言われています。  しかし、元侍ジャパン投手コーチの鹿取義隆さんによれば、「戸郷の場合、俗に言うアーム式ではない」というのです。  「巷間言われるアーム式は、テイクバックして、一度後ろに腕を伸ばし、そのまま投げる。ところが戸郷の場合、一度伸ばしたヒジをたたんでからリリースしている。(ヒジを)たたんでからトップをつくっていっているので、アーム式ではないんです」  アーム式に見えるが、アーム式ではない。その根拠はヒジをたたんでから、きちんとトップの位置がつくれている。鹿取さんの話を整理すれば、こうなります。  ちなみに鹿取さんは巨人のGM時代、戸郷投手のドラフト指名にも関わっていました。  2018年9月、宮崎のサンマリンスタジアムでU-18アジア選手権に挑む侍ジャパンU-18代表と宮崎県高校選抜の試合が行われました。要するに壮行試合です。U-18代表には甲子園を沸かせた吉田輝星投手、根尾昂選手、藤原恭大選手らスターがいました。1回の途中からマウンドに上がった戸郷投手は5回3分の1を投げ9つの三振を奪いました。  「僕は甲子園での戸郷も見ているのですが、壮行試合での印象は、より強かった。荒れ球ではあるけれど、スピードがある。相手がジャパンということもあって、打者にどんどん向かって行っていました。そうした攻めのピッチングが評価され、ドラフト6位での指名につながったわけです」  高卒1年目ながら、昨季は2試合に登板し1勝、日本シリーズにも登板しました。

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