【NBA】ウォリアーズの指揮官スティーブ・カー、2024-25シーズン始動への抱負「自分たちがなり得る最高のチームになる」
「全力で競い合ってほしい。勝つのは一番優れた選手」
ウォリアーズの始動を前に、ヘッドコーチのスティーブ・カーが会見を行った。「すごくワクワクしている。若い選手たちは大きく成長しているし、ベテランのモチベーションも高い。準備万端で良い雰囲気が出来上がっている」とカーは語る。 クレイ・トンプソンにクリス・ポールとNBAを代表するビッグネームが去り、ディアンソニー・メルトン、バディ・ヒールド、カイル・アンダーソンが加わった。新たな戦力についてカーは「彼らは多くのラインナップで起用できるので、戦い方の幅が広がる。ただ層を厚くするだけでなく、より多くの戦い方ができるようにと考えた結果だ」と、ロスターの変化に伴うチームの変化を語る。 「今回のトレーニングキャンプで何が良いかと言えば、スタメンが確定していないことだ。新たな選手たちはキャリアの大半をスターターとして過ごしてきて、それだけの能力がある。だが私は『スタメンに空きがある』と伝えるだけ。全力で競い合ってほしい。勝つのは一番優れた選手になる」 「チームの価値観は変えない。ボールを動かすのがウォリアーズのスタイルだから、新たに加わった選手にもそれをやってもらう。ただ、理解しやすくするために動きのいくつかはよりシンプルにして、選手たちが多くの選択肢を前に悩まないようにしたい。そうやって我々のアイデンティティを維持しながら、洗練していく。そのバランスを見つけるつもりだ」 今回、ウォリアーズはトレーニングキャンプを初めてハワイで行う。「不屈の精神力を植え付ける場にしたい」との言葉と同時に、「見晴らし台の夕日は美しいだろうね」とカーは笑顔で語る。ハワイはカーが家族で定期的に訪れているお気に入りの場所。トレーニングは真剣にやるが、チームの結束力を作り、努力を楽しめる場にしたいとカーは考えている。 「楽なスタートは求めていないが、良いスタートを切りたい。それで今回はルーティーンを一新することにした。地球上で最も美しい場所の一つで、ワークライフバランスを重視したトレーニングキャンプを行いたい。全員が一生懸命に練習するが、同時に家族も連れてきて素晴らしい時間を過ごすことになる。すごく楽しみにしているよ」 ウォリアーズの『王朝』は古びて傾きつつあるが、カーは前向きにチャレンジしていく姿勢を崩さない。「昨シーズンは46勝したがプレーオフに出場できなかった。その前は44勝だったがカンファレンスセミファイナルまで進んだ。この西カンファレンスでいくつの勝利が必要なのかは分からない。グリズリーズもロケッツもスパーズも昨シーズンより強くなるだろう。上を見ればサンダーもナゲッツも充実している。みんな本当に良いチームだ。だから我々も本当に良いチームにならなければいけない」 「私はこのチームを信じているし、今後の行く先にワクワクしている。ただ、それは戦って勝ち取るものだ。私がここで『何勝したい』とか『ここまで勝ち進みたい』と発言することは、チームの足を引っ張ることになる。だから我々はただコートに出てプレーする。そして自分たちがなり得る最高のチームになるんだ」