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Cocomiフルートコンクールの審査員が告白 母・工藤静香「マジかよ! 信じられねえ!!」事件の背景

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文春オンライン

予選では「GOOD」の評価をつけたが本選は……

 A氏はCocomiの予選での演奏に「GOOD」の評価をつけた。課題曲のエチュードを見事に演奏したという。 「課題曲はフュルステナウの『音の花束』と呼ばれているエチュード。その4番か10番を選んで吹くという課題で、彼女は4番を選びました。短調で、悲しげなテーマで始まるのですがメロディアスなパートもあれば技術が必要なパートもあり、その人の力を見るには非常にいい曲です。彼女は奇を衒うことはせず、淡々と、その曲の持つ良さを自然に吹いていて素晴らしかった。当時書いたメモには『その曲の持つべき"性格"を表現している初めての子だ』と書いてあります。噂に違わず上手だな、と。このまま全国大会にもいくかなと思っていました」  しかし本選では調子が出なかったようだ。 「パリ国立音楽院の作曲家が同校の卒業生のために毎年、課題曲を作るんです。その曲が東京本選の課題曲でした。1900年代に書かれた4曲から選択する形でした。Cocomiさんは予選で期待していたところからは程遠い出来だった。本選は正直期待していたほどでもなかったというか……」(A氏)   別のベテラン審査員B氏も、厳しい講評だった。 「一言で言えば『普通』。何かミスがあったわけでもありませんが、あのくらい吹ける学生は、世界に限らず日本だけでもいくらでもいます。審査員として1日に何人もの演奏を聴くので、上手くなければ記憶に残らない。歌手に例えれば、技術よりも先に『あの人は生まれ持ったいい声をしている』という天賦の才みたいなものがあります。しかし彼女の演奏からはそういう『説得力』や『表現力』が聞こえてこなかった」

評価が分かれた理由は「ピアノ伴奏者との呼吸」

 高評価された予選と本選の違いは一体なんだったのだろうか。A氏は「ピアノ伴奏者との呼吸が合っていなかった」と振り返る。 「予選はソロ演奏なのですが、本選ではピアノの伴奏者が入るんです。予選のときはのびのびしていた彼女の演奏が、本選ではこぢんまりとして表現の幅も狭くなってしまったように感じました。他の演奏者と協調するには、個人のスキル以上に様々な経験や知識が必要なんです」(A氏)   Cocomiは生まれた直後から世間の注目を浴びた。そのため通っていたインターナショナルスクール「X」への行き帰りのほとんどを静香が車で送り迎えし、フルートの演奏会でも出演するほかの学友と時間差で入るなど“箱入り娘”として育てられた。“経験値”を積む機会に恵まれた、とは言い難い環境だ。

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