AI万能論のわなにはまらない(1) 特別対談 │ 新井紀子×佐藤優(知の技法 出世の作法)
<2018年3月17日号> 新井氏は「東ロボくん」の愛称で耳目を集めたAI(人工知能)プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」を主導した、AI研究のトップランナーだ。本書の前半では、東ロボくん開発の成果を基にAI研究の実態を詳しく解明し、近未来にAIにより約半数の労働力が代替される時代が到来する可能性が高く、またAIには原理的に「意味理解(読解力)」に限界があるため、巷間期待されているように、人間の能力を上回る汎用型のAIが完成したり、シンギュラリティが到来したりすることはありえないと断言している。
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