【J1採点&寸評】名古屋1-1京都|FK弾のマテウスをMOMに! 京都のメンデス、金子、P・ウタカも高評価
後半はシュート8本。攻勢に出るも相手の守備に苦戦
[J1第11節]名古屋1-1京都/5月3日/豊田スタジアム 【名古屋|採点】 スタメン) GK ランゲラック 6 DF 中谷進之介 6 藤井陽也 5.5 丸山祐市 6 MF 仙頭啓矢 6(76分OUT) レオ・シルバ 6 稲垣 祥 6 森下龍矢 6 相馬勇紀 6 FW マテウス・カストロ 6.5[MAN OF THE MATCH] 柿谷曜一朗 6(60分OUT) 【動画】京都ウタカが巧みなヘッド弾で今季8点目! 途中出場) FW 酒井宣福 6(60分IN) FW 金崎夢生 ―(76分IN) 監督) 長谷川健太 6 【名古屋|寸評】 京都の出方に対応しつつ、柔軟に攻守を調整しながら先制するも、隙を突かれて失点。後半は猛攻に出たが決定力を欠き、3万7068人の大観衆の期待に応えることはできず。 この日の中谷、藤井、丸山の3バックは、あまり前に食いつきすぎず、P・ウタカの動きを視野に入れるようにしてプレー。サイドの攻防ではやや苦戦するところもあったが、相馬が守備から入る堅実さを見せ、空中戦でも身体を張った。流れを掴んだ前半中盤の時間帯にマテウスが個人技で得たFKを直接叩き込んで先制。しかし、やや構える形となった守備の前エリアで相手に上手く展開され、P・ウタカの同点ゴールを食らったのは痛恨だった。後半は相馬とマテウスの連係を中心に、シュート8本を放つなど攻勢に出るも、決定機はいずれも枠を外れるか、京都DF陣の粘り強い守備に苦戦しノーゴール。金崎、酒井とストライカーの投入も決め手にはならず、煮え切らないドロー劇に終わった。 ※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。 ※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
アグレッシブかつ強度高く戦い抜く
【京都|採点】 スタメン) GK 上福元直人 5.5 DF 麻田将吾 6 メンデス 6.5 アピアタウィア久 6 白井康介 6(88分OUT) MF 福岡慎平 6(71分OUT) 武田将平 6 松田天馬 6 金子大毅 6.5 FW ピーター・ウタカ 6.5 山﨑凌吾 6(55分OUT) 途中出場) MF 山田楓喜 5(55分IN)(88分OUT) DF 長井一真 5.5(71分IN) DF 本多勇喜 ―(88分IN) FW 大前元紀 ―(88分IN) 監督) 曺 貴裁 6 【京都|寸評】 前節の福岡戦の反省を生かし、アグレッシブで強度の高いゲーム展開を実現。前線からDFラインまでが前向きのプレーを攻守に重ね、戦い抜いて敵地で勝点1をもぎとった。 GK上福元は不安定なプレーに終始したが、アピアタウィアの対人の強さ、メンデスのカバーリングエリアの広さを存分に生かしつつ、守備は自陣での厚みをしっかりと維持し続けた。金子は守備だけでなくビルドアップでも貢献度高くプレーし、福岡、武田は相手の中盤の間隙を突くようにポジショニング。P・ウタカは背後のスペースがないと見るや、下がり目の位置取りで名古屋の守備をかく乱し、松田と山﨑はサイドからのダイアゴナルランや味方を生かすプレーでも攻撃を支えた。誤算だったのは途中出場の選手たちで、山田は与えられた役割を全うできぬままに途中交代。前線での起点を失ったチームはパワーダウンし、後半の劣勢を呼び込んだ。大前は決定機を外し、長井は相馬とのマッチアップに苦慮。しのぐ展開になった後半は、よく耐えたと見るべきか。 ※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。 ※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。 取材・文●今井雄一朗(フリーライター)