胸椎骨折で今年最大の悔しい思い この齢になると、ころぶのが一番恐い…歩くときでも十分注意をしていたのにこんなところで!
心配した母が、毎日、一緒に行ってくれた。
母は草花が好きで、歩く道々、いろんな花や樹の名前を教えてくれたものだ。
翌年、12月初め、母は33歳で亡くなった。
その時、初めて知った「雪の下」。丸い葉で、白い花、今でも時々、見かけると、懐かしく思い出す。
余談だが、母がいちばん好きだった花は「都忘れ」だった。
今の都忘れは品種改良のせいだろう、花も大きくなり、濃い紫だが、その頃の都忘れは薄い紫、代々、育てて今も、わが家で季節になると咲いている。
話を胸椎骨折に戻すと、先生が、3、4カ月かかると仰ったとおり、最近になって、殆(ほとん)ど痛みは感じなくなった。さすがに走れはしないが、歩くのに不自由はない。
が、どうも姿勢が悪くなったような気がする。カミさんに指摘されると腹立たしい。
年寄りくさく見られるのは悔しい(十分、年寄りなんですけどね)。
で、歩くときは頭を上げ、顎を引いて、真っ直ぐ前方30メートルを見て歩くよう心がけている。
海軍兵学校式歩き方。
これは海兵出身で、文藝春秋の社長もつとめた田中健五さんに教わった。