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安倍首相、「3年ぶり実力者会合」に飛び交う臆測

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東洋経済オンライン

 安倍晋三首相が6月19日、3カ月ぶりに夜の会食を再開した。  相手は麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、甘利明自民党税制調査会長の3人。第2次安倍政権発足以来、政権を支えてきた実力者との会合に、「内閣改造や衆院解散をめぐって協議した」(閣僚経験者)との臆測も飛び交う。  ただ、ここにきて首相と菅氏の関係悪化がささやかれたこともあり、一堂に会することで改めて結束ぶりをアピール。今後の政権運営の主導権確保を狙ったとの見方が広がる。

■3年間の「空白期間」で何が生じたか   4氏だけで会食するのは2017年7月以来、約3年ぶり。このメンバーはそれぞれの頭文字から「3A1S」と呼ばれ、2017年10月の前回衆院選までは、政局の節目ごとに集まって密議を凝らし、「真の政権中枢」(自民幹部)としての存在感を際立たせてきた。  3年もの空白期間が生じたのは、安倍首相の後見人を自認する麻生氏と、内閣の大番頭の菅氏との間で政治的あつれきが目立ったこと、甘利氏も政治とカネの問題での閣僚辞任後、表舞台から遠ざかっていたことがある。安倍首相にとっても「集めにくい雰囲気が続いていた」(側近)とされる。

 しかし、安倍首相が苦闘を強いられたコロナ国会が6月17日に閉幕。19日からは都道府県をまたぐ移動やイベント開催が解禁され、プロ野球も開幕するなど、日本社会全体が「新たな日常に動き出した」ことが夜の会食再開につながったとみられている。  会食場所は首相が行きつけとする東京・虎ノ門の高級フレンチレストラン。午後6時半に集合した4氏は、午後9時すぎまでステーキとワインなどを楽しみながら、今後のコロナ対策と経済運営だけでなく、秋までに予想される内閣改造・党役員人事や、衆院解散のタイミングなどについて、突っ込んだ意見交換を行ったとみられている。

 会食の発案者は麻生氏で、10日に官邸で安倍首相とじっくり会談した際に提案、安倍首相も快諾したとされる。安倍首相と麻生氏は「双方が運命共同体を自認する盟友関係」(政府筋)で、政権が危機を迎えて安倍首相がいらだちを募らせている際などは、麻生氏が「精神安定剤」の役割を果たしてきたのは周知の事実だ。  甘利氏は、第2次政権発足時から経済政策「アベノミクス」の司令塔となり、株価上昇やデフレ脱却に手腕を発揮する一方、安倍首相が推し進めていた環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉役も担った。

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