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昭和電線ユニマック、高付加価値品能力5割増へ。車載・電子部品用巻線など増産

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鉄鋼新聞

 巻線大手メーカーの昭和電線ユニマック(本社・三重県いなべ市、社長・山村隆史氏)は2022年度までに高付加価値製品の生産能力を5割増強する。同社では市場の成長が見込まれ、技術力で付加価値が確保できる車載用・電子部品用・超耐熱品・ヒータ線の4品目に注力し、収益力を強化する戦略を展開。増産投資はその一環としての取り組み。同社は今後3年間で約10億円の設備投資を行う計画。その中心となる案件が今回の増強投資。4品種合計の生産キャパを5割高める。  車載巻線は自動車用の駆動モーターなどに用いられるもの。中長期で世界的に車の電動化が進むことから需要拡大を見通す。その中で絶縁皮膜の工夫などで耐圧性を高めた平角巻線を伸ばす。本社工場に新たな一貫製造ラインを設けるなどして供給能力を高める。  電子部品用の巻線は電流ノイズ対応などに用いる微細な電子部品に使われる極細製品。今後は自動車の高機能や第5世代移動通信システム(5G)進展に伴うスマートフォンやタブレット端末の高性能化を追い風にニーズが高まると見通す。本社工場で新一貫ラインを導入して生産増強する。  超耐熱巻線はニッケルめっきを施した銅線をセラミック絶縁した巻線。300度以上の熱に耐えられ、製造可能なメーカーは世界的に少ない。現在石油化学プラントのIoT化などで使う高耐熱なセンサ部品向けの用途が増加。顧客からの要求に応えるため本社工場で製造設備を強化する。  ヒータ線は車載シート・ハンドルなどを温めるための製品。自動車電動化で車内熱源が電気になるなか、市場が拡大する見通しだ。車向けではシート・ハンドルのほか、電池が正常に機能する温度を保つための用途も開拓する方針。仙台工場(宮城県町)で銅合金線の製造・加工設備を強化する。  同社は昨年10月に昭和電線HDが完全子会社化。1月から巻線営業はHD傘下の主力事業会社、昭和電線ケーブルシステムが行っている。昭和電線ケーブルシステムが有する充実した人員・拠点網を生かしながら、成長市場に高付加価値品を積極拡販する。