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他人宛のメールが大量に届く男:あるエンジニアが奇妙な“トラブル”に巻き込まれ続ける理由

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WIRED.jp

アドレスを変えたい気持ちはあるが…

インターネットインフラ企業のクラウドフレアでプリンシパルエンジニアを務めるヴァーダには、自分のメールアドレスを変更したいという思いもある。だが、これまで長年にわたって主要なメールアドレスとして使ってきたことを考えると、それはとてつもなく困難なことに思えるのだという。変更するとなれば、ネット上にこれまで作成したすべてのアカウントに登録されているメールアドレスを丹念に変更し、ひとつも漏れがないようにしなければならないからだ。 代わりの手段として、あらゆるスペイン語のメッセージを迷惑メールに振り分けるようにGmailのフィルターをカスタマイズし、受信トレイを溢れさせないように試みたこともある。だが、それもうまくはいかなかった。おそらく、アカウントの確認メッセージや履歴書が添付されているものについては、迷惑メールではないとフィルターが“正しく”認識してしまうのだろう。それらは単に、ヴェーダにとって迷惑なメールにすぎないにもかかわらずだ。 「temporal@gmail.comや、(“仮”や“臨時”を意味する)provisional@gmail.comのようなアドレスをもっている人は、かなりいら立たしい思いをするでしょうね」と、スペイン領カナリア諸島に拠点を置くセキュリティリサーチャーのホセ・ロドリゲスは言う。「わたし自身、例えば何らかの調査で個人データを入力するよう求められたときに、冗談のつもりで友人や嫌いな相手のメールアドレスを入力したことがあります。調査のあとに迷惑メールが自分のところに届かないようにするためです。でも、これは次元の違う話ですよね」 ヴァーダは主に使用しているこのメールアドレスとは別に、「not.temporal@gmail.com」というアドレスも所有している。そしてときどき、とりわけ大量のメールを送りつけてくるアカウントについては、「パスワードを忘れた場合」の機能を使って、そこに登録されているメールアドレスを「temporal@gmail.com」から「not.temporal@gmail.com」に変更することにしている。 「わたしのメールアドレスが登録されている他人のアカウントを、そうやって乗っ取ってしまう行為は合法なのかと聞かれたこともあります」と、ヴァーダは言う。「実際のところ、合法かどうかはわかりません。ですが、そうでもして他人のアカウントと自分の関係を断ち切らなければ、アカウントの持ち主による行為に対して、最終的にわたしが法的責任を負うことになってしまうのではないかということも心配なのです」 「ただし、わたしはアカウントに登録されたメールアドレスを変更する以外に、相手に問題をもたらすようなことはしません。例えば、さまざまな大学で多数の学生が履修登録にわたしのメールアドレスを使っています。ときどきそういったアカウントにログインしてみると、履修をやめることも可能だとわかりますが、わたしはそんなことをするつもりはありません」

LILY HAY NEWMAN

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