冬の風物詩 大本山永平寺でたくあん漬け 来年の夏の暑さ見越して塩を多めに
FBC福井放送
大本山永平寺で29日、冬の風物詩の一つ「たくあん漬け」が行われ、来年の夏に暑さで傷むのを防ごうと、例年よりも塩を多めに入れています。 たくあん漬けは、大本山永平寺で行われるこの時期の恒例行事で、雲水たちが香菜蔵と呼ばれる漬物蔵で交代で作業に当たりました。 あわら市産の干しダイコンを、塩と唐辛子を混ぜた米ぬかと交互に敷き詰め、一つのたるに700本から800本を漬け込んでいきました。 永平寺のたくあんは、長期間の保存に耐えられるよう塩抜きをする必要があるくらいしょっぱいのが特徴ですが、来年の猛暑を想定して、例年より塩の割合を10パーセントほど増やしたということです。 食べ始めは来年2月で、雲水らの食事をはじめ、座禅体験に訪れた参拝客の精進料理として振る舞われます。