森崎ウィンが全力で狂った『妖怪人間ベラ』の挑戦的な役どころ
全力で狂った『妖怪人間ベラ』
――最新主演作となる『妖怪人間ベラ』ですが、森崎さん演じる新田は、アニメ「妖怪人間ベム」の幻の最終回に翻弄され、狂っていく役どころです。 『蜜蜂と遠雷』撮影の翌日がクランクインだったのですが、英監督からは「脚本を読むと、ペース配分を計算しがちだけど、セーブをかけずに、全力で狂ってほしい」と言われました。 僕自身も、日を重ねるごとに追い込まれる気がしましたし、僕が狂えば狂うほど、監督が笑ってくれるので、それがOKなんだなと(笑)。最初は怖かったですけれど、かなり挑戦的な役だったと思います。 ――本作では、どんな新しい森崎さんが見られると思いますか? 「『蜜蜂と遠雷』でイケメンをやっていたのに、ここまでやる?」と思ったり、「森崎ウィンという人の限界は、どこなんだろう?」と、感じられたりする映画になったと思います。 僕としては、またひとつ、自分の可能性が広がったのかな、と思っています。
森崎ウィンというブランドを作りたい
――PRIZMAXの解散を経て、今年「MORISAKI WIN」としてメジャーデビューをされましたが、歌手としての今後の展望を教えてください。 アーティストとして、日本からアジア、そして世界に向けて、自分の音楽を発信することです。 J-POP寄りのものではなく、自分が好きだったブラックミュージックなどをベースにした世界基準の楽曲を、サブスク中心に届けていきたい。そして、僕のルーツであるアジアツアーを目指しています。 ――現在放送中のNHKドラマ「彼女が成仏できない理由」ではコメディーに挑戦されていますが、俳優としての今後の展望は? 「彼女が成仏できない理由」は、かなり挑戦的なオリジナル作品ですが、僕としては日本のドラマで、ミャンマー人を演じることができることが、たまらなく嬉しかったです。 今後はアジア人俳優として、各国の作品に出演し、アジアを代表する役者のひとりとなりたい。そして、オスカーを目指せるようなボーダレスな俳優を目指していきたいです。 リスペクトはあっても、誰かみたいになりたいわけではありません。先輩の山田孝之さんのように、「森崎ウィン」というブランドを作りたいんです。 森崎ウィン(もりさき・うぃん) 1990年8月20日生まれ。ミャンマー・ヤンゴン出身。2008年、俳優デビューとともに、ダンス&ボーカル ユニットユニットPRIZMAX(現、解散)で活動開始。18年、『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビュー。同年にはミャンマー観光大使に任命。現在、シングル「パレード - PARADE」が配信中のほか、NHKドラマ「彼女が成仏できない理由」が放送中。10月9日には、主演作『本気のしるし 劇場版』の公開も控える。 『妖怪人間ベラ』 ある廃墟で、アニメ「妖怪人間ベム」の幻の最終回を発見し、衝撃の結末に正気を失いそうになった、広告代理店勤務の新田(森崎)。やがて、彼は同級生を狂気に陥れていた女子高生のベラ(emma)を追い求め、狂気的な行動を繰り返すようになる。https://bela-movie.com/池袋HUMAXシネマズ、渋谷HUMAXシネマほかにて、全国ロードショー。配給 DLE©2020「妖怪人間ベラ」製作委員会映画『妖怪人間ベラ』の前日譚に迫る連続ドラマ『妖怪人間ベラ~Episode0(ゼロ)~』絶賛配信中! 詳しくはこちらhttps://bela-movie.com/dorama/index.html
くれい 響