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たぬき顔の駅ネコ、天国へ旅立つ 霧島・嘉例川駅の観光大使・にゃん太郎

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南日本新聞

 霧島市隼人のJR肥薩線嘉例川駅で観光大使を務めた雄ネコ「にゃん太郎」が、老衰のため息を引き取った。タヌキのような愛くるしい顔立ちと青い目、人懐っこさが、住民や観光客の人気を集めた。飼い主の山木由美子さん(72)は「嘉例川の宝だった」と感謝する。  山木さんによると推定16、17歳。人間なら80歳を超える。昨年から腎臓が悪くなり、ほぼ1日置きに通院していた。7月に入り食欲が落ち、ほとんど歩けなくなった。10日夜、呼吸が荒くなり、翌11日午前1時ごろ、腕の中で旅立ったという。  2015年11月、駅にふらりと現れ、待合室に居着いた入り猫だった。口コミやインターネットでうわさは広まり、多くの人が駅を訪れるように。16年5月、山木さんが委員長の嘉例川地区活性化推進委員会は「嘉例川観光大使」に任命した。  その年の夏から山木さん宅で暮らし、毎日午前中に“出勤”。「『今日の仕事は終わり』と思えば、夕方迎えに行く前に、一人で家に帰ってくる日もあった。そんな気ままなところも愛された」と山木さん。ここ1、2年は高齢のため、イベントや体調の良い時だけ顔を出していた。

 国内外のメディアに取り上げられ、海外からも応援する手紙が届いた。山木さんは「みんなに幸せと癒やしを与えてくれた。『ありがとう』と感謝の言葉しかない」。悲しみを抑えながら「あの子が心配しないよう、委員会のメンバーと頑張って嘉例川を盛り上げていかなくちゃ」と誓った。

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