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「僕以上のキャプテン」と元プロ・中村監督も絶賛する下林の活躍で天理が優勝!

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高校野球ドットコム

リードが1点になった天理は7回表からエースの庭野 夢叶(3年)を投入。1番からの攻撃を三人に抑えると、その裏に河村の犠飛で1点を加え、リードを2点に広げた。  何とか流れを変えたい奈良大附は8回裏にこちらもエースの矢野 一希(3年)をマウンドに送る。二死から四球で走者を一人出すが、得点は与えず、最終回の攻撃に流れを作った。  9回表の奈良大附は二死から吉岡が右前安打で出塁すると、続く今井も安打を放ち、一、三塁のチャンスを作る。ここで打席に立つのは4番の山本 陸(3年)。2ボール2ストライクから強い当たりのゴロを放つが、打球は三塁手・下林の正面へ。落ち着いて二塁に送球し、フォースアウト。天理が3年ぶりに夏の頂点に立った。  試合後の優勝インタビューでは、1986年に主将として夏の甲子園優勝を経験している中村良二監督が「自分の時より嬉しいです」と男泣き。甲子園が中止になった中でも力強い戦いを見せた教え子たちの姿に心打たれていた。  チームをここまで導いたのが主将の下林だ。プレー面だけでなく、常に選手を鼓舞する声をかけるなど、強いキャプテンシーを発揮してきた。天理史上最高の主将と言われていた中村監督も下林の主将力を高く評価している。  「僕以上のキャプテンでしょうね。彼じゃなかったら、こういう状況でみんなが耐えてここまで来られたかわからないし、彼だったからこそ、こういう素晴らしいチームができたんだろうなと思います」  そんな下林は「この大会があると決まってから、奈良県で一番強いチームになることを目標にしてきました。こういう結果になって嬉しいです」と最後まで凛々しい表情で取材を受けていた。  彼らの戦いはこれで終わりではない。11日には「2020年甲子園高校野球交流試合」で広島新庄との戦いが残されている。「交流試合をさせて頂けることは当たり前じゃないと思うので、感謝の気持ちを持ちながら、応援して下さる方々に少しでも喜んでいただけるような試合をして、奈良県で優勝したプライドを持って、甲子園では全力プレーで1試合を戦いたいと思います」と下林は意気込んでいた。  奈良大附は秋のリベンジとはならなかったが、あと一歩まで追いつめる意地は見せた。「有終の美を優勝で飾れなかったんですけど、最終日まで野球ができて、生徒に感謝ですね。コロナ禍の中で例年にないまとまりを得られたと思います。甲子園はないですけど、人間的に成長できたと思います」と田中一訓監督。ベンチからも声がよく出ており、チーム一丸となって優勝を目指す姿は下級生にも伝わったことだろう。この経験を糧に次のステージで頑張ってもらいたいと思う。

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