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イワナ養殖業者が苦境 利賀、出荷先軒並み休業

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北日本新聞

 南砺市利賀地域のイワナ養殖業者が売り上げの減少に苦しんでいる。新型コロナウイルスの影響で、出荷先の民宿や飲食店が軒並み休業し、イワナ料理が振る舞われる地域の祭りも中止になった。売り上げが前年の2割に落ち込んだ業者もある。養殖業者を支援するため、市商工会利賀村事務所などはイワナの薫製の新商品の開発に乗り出した。 (堀佑太)  利賀村漁業協同組合(野原基外組合長)によると、利賀地域では3事業者が水温の低い清流を生かして養殖を手掛けている。  主な出荷先は県西部の料理店のほか、地元の利賀地域や岐阜県の白川郷といった県内外の観光地の民宿や飲食店。今年は書き入れ時のゴールデンウイーク(GW)に観光地が休業、閉鎖となり、野原組合長は「養殖業者の出荷量は例年の1割程度になった」と言う。  養殖業を営む民宿「おかもと」(利賀村百瀬川)は地元の民宿や飲食店にイワナを提供してきたが、4月以降は感染拡大を受けてどこも休業となった。毎年1000匹を出荷している5月の地域の春祭りも中止が決定。住民たちがイワナの塩焼きなどを味わう予定だった。

 3~5月の売り上げは前年同期の約5割にとどまった。5月下旬から出荷先は営業を再開しているが、代表の岡本均さん(76)は「第2波への不安から客足が戻るにはまだ時間がかかると思う。お盆までには元の状態に戻ってほしい」と話す。  イワナ養殖専門の「福太郎」(利賀村上畠)は4、5月の売り上げが前年同期に比べて約2割に落ち込んだ。一方、餌代などは必要で、経営を圧迫している。代表の松村謙司さん(57)は「お手上げ状態。本来なら今の時期はもっと忙しい」と肩を落とす。  市商工会利賀村事務所や同組合は、利賀のイワナを使った薫製の新商品を考案することにした。新たな販路として、7月からオンラインで売り出すことを目指している。職員や住民有志がサンショウやハーブを使ったさまざまな味付けの試作に取り組んでいる。  同事務所の齊藤嘉久所長は「イワナは利賀の大切な特産品。薫製商品として販路を拡大し、県内外の多くの人に魅力を発信したい」としている。

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