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芳根京子インタビュー、被爆したピアノが伝える名もなき女性の物語

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オリコン

 終戦の日の15日、NHK・BSプレミアムで放送予定のドキュメンタリードラマ『Akiko s Piano 被爆したピアノが奏でる和音(おと)』(後6:00~7:29)に主演する芳根京子のインタビューを紹介する。 【写真】ピアノを弾くシーンなど場面写真  番組は、終戦75年の今年、広島に投下された原爆によって、19歳で命を落とした河本明子さんの在りし日の姿を、日記にもとづいてドキュメンタリーとドラマで描く。明子さんを一躍有名にしたのが、愛用していたピアノの存在。原爆の爆風を受け、傷つきながらも奇跡的に残った明子さんのピアノが、2005年、困難な修復を経てよみがえった。1台のピアノが奏でる音が、歴史に埋もれた名もなき女性の物語を浮かび上がらせる。 ――連続テレビ小説『べっぴんさん』以来の NHKドラマ出演。その『べっぴんさん』などでも、戦中戦後を生きた女性を演じた経験がありますが、戦後75年たった今、当時を生きた女性を演じることの意義や、難しさについて、どう感じていらっしゃいますか? 【芳根】私は東京出身なので原爆については身近に被害にあわれた方がいなかったのですが、この作品に参加して、知っていると知らないとではすごく違うなと改めて感じました。実際に経験した方がいらっしゃる出来事を演じる怖さというものは感じますが、どんどん知らない人が増えていく中で、こうして作品に残せること、そしてこういう作品に参加させてもらえること は、自分の人生においてもすごくありがたいことだと思います。 ・ ――明子さんを演じて感じたことや、明子さんに共感した部分を教えてください。 【芳根】今の時代は自由ですよね。いま新型コロナの影響で不自由になっていることを不愉快に感じるのは、今までがすごく自由だったから。当たり前の時間、当たり前の日々がどれだけ貴重なものかというのを、これまでも言葉にはしていたけれど、実感、体感したことがなかった。ピアノが弾きたい時に弾けないとか、トマトが食べたい時に食べられないとか、友達と遊びに行きたいのに行けないとか…。すごく等身大の19歳の願いが叶わない時代だったというのは、演じていて胸が苦しくなりました。 ――ドキュメンタリー部分では実際に広島の町も訪れますが、これまで広島を訪れた経験はありますか? 【芳根】ほとんど訪れた事が無かったので、広島に行き、原爆ドームなどを一回見てからドラマの撮影にのぞみたいと思っていたのですが、新型コロナの影響で行けなくなってしまいました。そのまま撮影に入ることになってしまい、悔しかったです。ドキュメンタリー部分で実際に広島を訪れ、明子さんが居た場所を自分の足で回ったときに、どういう感情になるのか。明子さんの人生を一度演じただけですが、自分が体験したかのような気持ちでその場所に行けるのは貴重だなと思います。 ――視聴者へのメッセージ をお願いします。 【芳根】東京出身でいま23歳の私には、言葉にするのが難しくてすごくもどかしいんですけれど、被爆したピアノの存在や、被爆して19歳で亡くなった明子さんという女性の存在を、とにかく知って欲しいと思います。やはりわたしと同世代の人たちも引き継いでいかないといけない出来事ですし、この作品に参加させていただいたからこそ感じ取れている部分はあると思うので、言葉で説明するよりも作品を見ていただけたら全部伝わるのではと思っています。

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