千葉女児殺害 検察が上告断念 無期懲役以下確定へ
千葉県松戸市でベトナム人の女の子を殺害するなどした罪に問われ、二審で無期懲役の判決を受けた渋谷恭正被告(49)について、検察側は最高裁への上告を断念しました。 小学校の元保護者会長・渋谷恭正被告は2017年、小学3年生だったレェ・ティ・ニャット・リンちゃん(当時9)を連れ去って殺害するなどした罪で起訴されました。 先月23日、二審の東京高裁は一審と同じ無期懲役の判決を言い渡し、無罪を主張している渋谷被告側はその後、上告しました。 一方、上告期限の今月6日、東京高検の次席検事は「適法な上告理由が見出せなかったことなどから、上告はしないこととした」とコメントを発表しました。 検察側が上告しなければ、渋谷被告は無期懲役以下の刑となることが確定します。 死刑を求めていたリンちゃんの父親・ハオさんは取材に対して「最高裁が最後の望みだったので、検察庁にはどうしても上告してほしかった」「今はリンちゃんには何と報告してよいか、今後どうしたらいいのか、まだ分かりません」「渋谷被告を許すことは絶対にできません」としています。
テレビ朝日