旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文4)
会社に不正が起こる環境、隠蔽する体質があるのではないか?
テレビ東京:テレビ東京のツボウチと申します。今回、50人以上関わったということで、会社として不正が起こる環境であったと同時に、隠す、隠蔽をするというような体質があるのではと思うんですけれど、そちらはいかがでしょうか。 平居:それも本当に今、先ほど、どなたかのご質問にお答えしたように、まさに内部調査委員会、外部調査委員会で調べている最中であります。ですから、いずれご報告しますので、今、この場でのコメントは控えさせてください。 テレビ東京:先ほどもありましたけども、建設業界に対して今、不安が広がっているという状況なんですけども、この業界自体に隠すとか、不正を起こすという体質があるのではという意見もあるんですけど、そちら、いかがでしょうか。 平居:本当に皆さんに不安を与えてしまって、業界の皆さんにも本当にご迷惑を掛けていて申し訳ないと思います。今回のわれわれの確認作業にも、本当に元請さんをはじめ、多くの人が協力していただきました。皆さんが協力していただいて、それでも私たちの力不足で、今日3,040の全てが報告できなかったのは、本当に申し訳ない。本当に申し訳ないと思っています。 業界の全体が今、どういうことになってるかっていうようなお話については、まさに国土交通省さんと、それから今度立ち上げられた有識者会議等で明らかにしていただければということだと思っておりまして、私どもがそれについてコメントする立場にもないし、私たちはまず自分たちの問題としてきちっと捉えて、対応していかなければいけないというのが、私たちの今のスタンスであります。 司会:よろしいですか。ちょっと、カメラの後ろのほうの方でいらっしゃるようなので、ちょっとマイク、すいません。
工事中に建築士による施工監理の指導や改善命令などが、どれぐらいあったのか?
RBAタイムズ:RBAタイムズ、マキタと申します。先ほどの方の質問と重複するんですけれども、50人の方の内訳が現段階でまだよく分からないと。おそらくは、建築士じゃなくて、施工管理技士だろうとは思うんですけれども、こういう人たちは仮に不正をやっても、これは国家資格なんですけれども、罰則事項が全然ないんですよね。そういう人たちに仕事を任しているのがどうなのかと。さらに言えば、そういう設計図どおりで工事が進捗してるかどうかをチェックする、これは「管理」ではなくて、部首の皿辺の、監督するという意味の、1級建築士による監理が、機能がまったく果たされてないってふうに私思ってるんですね。 それでお聞きしたいのが、工事期間中に、何カ月か、何年か知りません。何カ月でしょうか。工事中に建築士によるいわゆる施工監理の指導とか、指導とか改善命令とかそういうのがどれぐらいあったのか。その施工管理技士の方、技士と建築士、管理者ですね。日常的にちゃんとコンタクトっていうか連絡とか、相談とかそういうことがされていたのかどうかもお聞きしたい。 それともう1つ、そういった管理技士に対するスキルアップとか、コンプライアンスに対する研修とかそういうのは、御社はどういうふうにされてきたのかお聞きしたいと思います。 柿沢:本当に申し訳ないと思っております。ご指摘のとおりでして、本件、2004年以降、10年ぐらい前のものから、今、私ども調査委員会のところで、当時の例えば研修ですとか、マニュアルですとか、いろんな会議。確かにいろんな会議が行われて、施工会社さん、現場代理人さんの方を集めたりしてミーティングをしたりということが、残っておるものがありますので、まさしく調査委員会の中で今、それを精査して、どういう管理状態であったのかということを精査している、まさしくその最中でございますし、外部調査委員会の先生方にもその辺りをぜひ見ていただくということで、今後考えておりますので、非常にそういう管理の面で、甘い部分があったというのは、予想はしておるんですが、さらに精査をして、どっかの時点でまとめてご報告させていただきたいと思っております。誠に申し訳ございません。 RBAタイムズ:その管理というのは竹冠の管理じゃなくて、 司会:ちょっと、マイクじゃあ、お願いします。 RBAタイムズ:その管理の言葉についてなんですけれども、施工管理っていうのは一般的に竹冠の管理を書くと思うんですね。けども、その工事がきちっとこなれているかどうかを監理する監理は、部首で皿ですよね。監督するという監理を使うんですけれども、監理が甘かったというのは、いわゆる監督するという意味での監理が甘かったってふうに判断してよろしいんでしょうか。 柿沢:すいません、ちょっとそこのところは、私では分かりかねますが、旭化成建材の中の体制では、いわゆる主任技術者の者が現場に就いて、その下で杭チーム、現場代理人か施工会社がいるという体制で現場管理を行っているという状態であります。 平居:おっしゃる監督のほうは、それぞれの現場、現場において元請の現場担当者が監督をするというのが基本はなっているというふうに理解しております。もちろん、われわれにも監督責任がないとは言いませんけれど、1件1件の現場においてはあくまでも元請けさんの監督責任の下、私たちは監理をしながら仕事をするという、そういうことであるというふうに今は理解しております。 司会:はい、ほかにございませんでしょうか。