Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

Twitterに生まれた“クソリプ防止機能”ユーザーは賛否も識者は高評価「なかなか巧妙に考えられたもの」

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
ABEMA TIMES

 Twitter Japanが誹謗中傷はいわゆる“クソリプ”に悩むユーザーに向けて、リプライできる相手を制限できる機能を導入。これが“クソリプ防止機能”として話題になっている。 【動画】“クソリプ防止機能”の効果はいかに  ユーザーがツイート画面にある「すべてのアカウントが返信できます」という項目をタップすると3つの選択肢が表示される。「全員が返信」、「フォローしている人だけが返信」、「@アカウントで指定した人だけが返信」、この中から自分のツイートに対してリプライできる相手を選ぶことができる。  Twitter Japanは、5月から試験的に一部ユーザーにこの新機能を開放し、効果を検証していた。発表では「嫌がらせに直面している利用者は、こうした設定が非常に役に立つと感じています。これまで嫌がらせを報告したことがある利用者は、通常よりも3倍この設定を利用する見込みが高いことも判明しています」としている。  国内では、フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた木村花さんが5月に命を絶って以降、SNS上での誹謗中傷が今まで以上に社会問題となっていた。Twitter社などが加盟する「ソーシャルメディア利用環境整備機構」も対応を検討するという声明を発表。対策は急務となっていた。  この新機能にネットでも様々な声が上がっている。「クソリプ防止機能を返信不要なツイートには積極的に使っていきたい」「この前リプ欄に投稿内容に全く関係ない宣伝ツイート貼り付けてくる輩がいて不快な思いをしたからこの機能は嬉しい!」という好意的な意見から、「非常に有用なものだと思うんだけど、さらに視野狭窄が進むよね」「そもそもTwitterコミュニティーって似たような人としか繋がらないから、そこで完全に外部を切ってしまったら自分の考えしか信じれんくなる」など、疑問の声も出ている。

 ITジャーナリストの三上洋氏は、完全に“クソリプ”を防止することはできないとしながらも、この新機能は効果的だと語る。「引用RTは今回のリプライ制限の対象外で、クソリプを引用RTで感想のようにつけることは誰でもできてしまう。ただ今回のリプライ制限機能は、クソリプを減らすのに手間を増やすということによって制限をかけている」と説明。また「完全に減らそうというわけではなくて、引用RTというのはいちいち引用してコメントをつけて、それが全員にいきわたるよ、という感じのもので、投稿する側も心理的なハードルは高い。こうしたクソリプを完全になくすのではなく、ひと手間かけさせるハードルを付けることで減らそうという仕組み。なかなか巧妙に考えられたものだと思う」と評価した。  東京工業大学准教授の西田亮介氏も、この機能については「なかなか考えられている」と評価する。「誹謗中傷を含めて、いろいろな返信も見たい、コミュニケーションしたいという人はそれで構わないし、小さな範囲で使いたい人はフォロー済みアカウントに限定すればよい。指定したアカウントだけ、例えば身内や特定の人だけの意見を聞きたいという場合にも、使い方によって機能を選べるので、自由な表現、言論と誹謗中傷を防ぐ仕組みを、一定程度、両立させている」と解説した。さらに、これまでのTwitterの機能についても「ブロック機能、ミュート機能もあったが、ブロックしていてもログアウトすると見えるなど、完全に見えないようにはしない、ある種の“余白”を残してきた。こうした設計思想は今回も引き継がれている」と経緯も振り返っていた。

【関連記事】