前回優勝チームと唯一の初出場、そして古豪ひしめく。都市対抗野球 北関東・南関東代表6チーム紹介
第91回都市対抗野球大会が、11月22日(日)に開幕する。今回は北関東、南関東から出場する6チームを取り上げる。 中日ドラゴンズ・阿部寿樹(ホンダ)インタビュー ~俺たちの都市対抗~
昨夏の都市対抗では当時2年目の右腕・本田健一郎が3試合に先発して好投。横浜DeNAベイスターズから古巣に復帰した右腕・須田幸太もリリーフで熱投を見せた。2人は大会優秀選手にも輝いている。さらに今年は上武大学から入社した右腕・本定史好、日大第三高校から入社した193センチの右腕・廣澤優など、今後が楽しみな才能も加わっている。
野手陣を見ると北海道日本ハムファイターズの6位指名を受けた右の強打者・今川優馬、昨年の社会人ベストナインに輝いた峯本匠、前回大会で4番を任された平山快ら、大卒2年目に好プレイヤーが多い。今大会も優勝候補に挙げられるはずだ。
◆日立製作所(日立市)
北関東第1代表は2年連続38回目の出場となる日立製作所だ。2016年には準優勝、2019年は4強入りを果たしている強豪。今回の北関東2次予選も3連勝で勝ち上がっている。
2試合に先発した主戦が入社2年目の青野善行。国際武道大学出身の右スリークォーターだ。大学3年、4年と全日本大学野球選手権で2年連続の準優勝に輝き、4年次は主戦として活躍した投手でもある。
昨年は負傷もあり、やや出遅れたが、今年は彼が軸となっている。球速は140キロ台中盤程度だが、多彩な変化球を駆使できるタイプ。奪三振と四死球の比率を示す「K/BBレシオ」も高水準だ。
岡直人は昨年の大会で若獅子賞(新人賞)を受賞している左腕。「数字以上」の球威がある速球を持ち、リリーフで頼りになる。加えて今大会はSUBARUから3投手を補強しており、連戦となっても投手陣のやり繰りに問題はないだろう。
打線も元プロを含めて実績のある選手が揃っている。予選で活躍したのが入社7年目の吉田幸一郎。189センチ・101キロの左打者で、下位で起用されつつ3試合で9打数5安打4打点を記録した。ショートの野中祐也も守備で魅せてくれる名手だ。