Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

「障害者は稼がなくていい」と誰が決めた? 都内1位、つくりあげた「稼げる福祉施設」

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
弁護士ドットコム

年間売り上げ「1億円」が見えている

●職員が営業部隊 仕事の効率化が進むことと、同じくらい大事なのが営業活動だ。仕事を受注するのは新堂さん含む職員が担う。 DMを出す企業から直接受注することもあれば、広告代理店から仕事を請け負うこともある。現在の取引実績は年間50社にも及ぶ。 「福祉施設だからと、足元を見られて安く依頼されることもあります」。発注までには複数の代理店が入り、ひ孫受けの仕事もあった。チャレンジャーでは、中間業者をなるべく減らして、企業との直接取引を増やしていった。 中抜きを減らす一方、自ら単価を下げて、契約数を増やす努力もした。さらに、プライバシーマークを取得して、扱える案件も増やした。 仕事が順調になったことで、利用者に支払える工賃は月額平均10万円を超えた。そして、年間売り上げも現在9100万円。「1億円の壁がなかなか越えられない」と言うが、その目標もそろそろ達成できそうだ。 工賃向上には直接結びつかないかもしれないが、事業所の中で商品が完成することにも意味があるという。たとえば、車の部品を作る製造系の作業では、利用者が手元のネジを見ても、自動車という完成品を想像しにくい。 「DMを完成させて、郵便局に運ぶまでの作業を担当します。自分たちが何を生産し、社会の中でどんな役割を持っているのか理解できます」 ●なぜ稼ぐのか 高い工賃を実現するための秘訣がわかったところで、では、なぜ福祉施設で稼ぐ必要があるのだろう。 「働いてお金を得れば、親元を離れてグループホームで自立した生活ができます。生活の基盤ができれば、元気で働けます。私たちと変わりありません。福祉活動と経済活動の一体化に意味があります」 年間約80万円の障害年金、東京都の障害者手当18万円(年間)、そして、チャレンジャーでの月額10万円の工賃の年収は130万円(3月31日に約1カ月分のボーナスがある)。合計すると、利用者の年収は約230万となる。 「グループホームの利用料は月に約7万円。暮らしていけます」

【関連記事】