“ノーベル賞の登竜門”クラリベイト引用栄誉賞 日本から2人の研究者が受賞
ノーベル賞の登竜門とも呼ばれる学術賞を、日本から2人の研究者が受賞しました。 この賞は、イギリスの学術情報会社「クラリベイト社」が、論文の引用回数などをもとに、ノーベル賞クラスの研究をしたと評価できる研究者に与える「引用栄誉賞」です。今年は6か国22人の研究者が受賞。このうち半数は、アメリカの研究者となっています。 日本からは、化学の分野で信州大学アクア・リジェネレーション機構特別特任教授の堂免一成さん。生理学・医学の分野でアメリカの国立眼病研究所に所属する神経科学者、彦坂興秀さんの2人が選ばれました。 堂免さんは、微粒子光触媒によって太陽の光だけを使い、水を水素と酸素に分解する研究をしていて、製造過程で二酸化炭素を発生しないクリーンな水素を、低価格で大量に製造するシステム構築につながることが期待されています。 また、彦坂さんは、運動制御や学習行動の中心となる、大脳基底核におけるドーパミンニューロンの働きなどについての研究で受賞しています。 去年までにこの引用栄誉賞を受賞した研究者421人のうち、75人が実際にノーベル賞を受賞しています。