国民投票と合致したのは「3回」だけ『THE W』決勝戦が物議…視聴者と乖離した “審査員” の存在意義とは
12月10日に放送された『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』(日本テレビ系)は、2年ぶり4度めの決勝進出となった漫才コンビ「にぼしいわし」の優勝で幕を閉じた。 【画像あり】審査員のひとり、笑い飯・哲夫 A、B、Cブロック各4組ずつによるブロックトーナメントで、最終的に勝ち残った1組ずつが「最終決戦」に進出できるという審査方法で、8代めの女王を決める戦いが繰り広げられたのだが……。 「今大会では、麒麟の川島明、アンガールズの田中卓志、笑い飯の哲夫、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子、マヂカルラブリーの野田クリスタル、さらば青春の光の森田哲矢の6人が審査員をつとめました。彼らの6票に加え、テレビ視聴者による『国民投票』の1票を足した7票で、勝敗を決する形となっていました。 しかし、序盤のAブロックでは国民投票が入った組は軒並み敗退、すべて5票対2票という大差で敗れました。『やました』『もじゃ』との対決を制して最終決戦へ進んだ『にぼしいわし』は、国民投票は1度も入りませんでした。 Bブロックの『レモンコマドリ』と『おかずクラブ』の対決では、国民投票を得たおかずクラブが計4票を獲得して1票差で勝利しましたが、その後の紺野ぶるまとの対決では敗れ(国民投票はおかずクラブ)、勝ち上がった紺野はキンタロー。との対決(国民投票はキンタロー。)も制して決勝へと駒を進めました。 Cブロックでは、『忠犬立ハチ公』と『エルフ』の対決で、国民投票を得たエルフが2票対5票で敗北。その後、忠犬立ハチ公が『足腰げんき教室』『河邑ミク』をともに7-0のストレートで破って、最終決戦へ。ブロックごとの全9回の対決(審査)で、国民投票を得た組が勝った、つまり審査員と国民投票が合致したのはわずか3回だけという事態となりました」(芸能記者) 視聴者の投票とは異なる審査が繰り返されたことに、X上では、 《The Wの評価 プロと国民投票ほぼ真逆 視点が全然違うな》 《国民投票入ったほうが勝ち上がる回数少ないの異常じゃね?》 《おもんない方が決勝に上がっていくので観るのを途中でやめた。審査員が自分の笑いの好みで評価しているようでつまらない。お笑いは大衆ウケしてナンボでは?》 《審査員と国民が離れてるのは政治に同じ。何やねん。この審査員》 などと、「国民投票」とは逆に票を投じる審査員たちに、異論が噴出してしまった。 「最終決戦でも、国民投票が入ったのは忠犬立ハチ公だったのですが、忠犬立ハチ公の獲得した票はその1票だけ。紺野ぶるまの2票を上回る4票を獲得した『にぼしいわし』が8代めの女王に輝きました。 投票があった全10回中、1票差で勝敗が決したのが、レモンコマドリvs.おかずクラブ、おかずクラブvs.紺野ぶるまの2回しかなかったこともあって、余計に視聴者の支持との乖離が目立った印象です。 ちなみに、投票では、まず国民投票が最初に発表され、その後、審査員6人の票が発表されていったのですが、僅差の対決が少なかったこともあって、この順番も視聴者を萎えさせる結果になったように思います。 その場の笑いだけでなく “お笑いのプロ” が審査することに一定の意味はあると思います。その場の笑いだけで判断しようとすると、ネタの順番やその場の空気によってかなり左右されてしまいますからね。 とはいえ、せっかく “国民投票” というシステムを導入したのであれば、たとえば審査員が3対3で別れた場合にのみ公表し、それで決めるなど、もっと盛り上がるシステムもあったかもしれません」(同) せっかく優勝してもケチがついてしまうようでは、かわいそうだ。