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【今日はカミングアウトデー】身近な人にカミングアウトされたら、どうすべき?─フランスの心理学者が5つのポイントを解説

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クーリエ・ジャポン

パートナーシップ制度が全国に広がり、LGBTへの理解が進んだかに見える日本だが、いまだに政治家の差別発言は繰り返されている。フランスでも、職場でカミングアウトしたLGBT当事者の割合が、2018年と比べ減少したという調査結果が発表された。 こうした厳しい状況の中、それでもカミングアウトをしてくれた人たちに、当事者ではない人々はどんなふうに対応したらいいのだろう。フランスの心理学者がポイントを解説する。

職場でのカミングアウトは減っている

ボストン・コンサルティング・グループとフランスの有名ゲイ雑誌「テチュ」が、フランスでおこなった合同調査で、自らの性的指向を職場で明らかにしたLGBTの人々の割合が、全体の43パーセントであることが明らかになった。2018年に比べ11ポイント減少した。 2014年の調査開始以来、カミングアウトをした人の割合が減少に転じたのは今回が初めてだった。2013年に世界で14ヵ国目に同性婚が合法化されたフランスはLGBTへの理解が進んだかに見えたが、意外な結果となった。 調査をおこなったボストン・コンサルティング・グループと「テチュ」誌は、テレワークの普及によって人とのつながりが希薄になり、仕事の成果ばかりが注目されるようになった結果、社員の人間性が省みられなくなったことを原因のひとつとして指摘している。 また、カミングアウトを控える傾向は、まだキャリアを確立していない若年層でより顕著であることも明らかになり、LGBTの当事者が自分らしく生きるのはまだ難しいことを示す結果となった。

カミングアウトは義務ではない

もちろん、カミングアウトは義務ではない。こう語るのは「テチュ」(Têtu)誌のウェブ版元編集長であり、『思いきってカミングアウトしよう』の著者であるポール・パランだ。自分に確信が持てないときや、両親に依存しなければ生きていけないときなど、カミングアウトを思いとどまったほうがいい場合もある。したい人・できる人がすればいいのだ。 トランスジェンダーの息子を持つジル・ウォラスというインフルエンサーが、カミングアウトをするのが怖いというクイアの若者に向けて語りかけたティックトックのビデオでも、無理にカミングアウトをしないことをすすめている。 「ご両親が同性愛嫌悪の人たちなら、矯正セラピーを受けさせられたり、生活を制限されたり、スマホと自由を取り上げられてしまうかもしれない。友達とも会えなくなって、同性愛から救おうとされるかも。だったら、黙っていたほうがいい」 このビデオは17万9800もの「いいね」を集めて話題となった。

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