【家族の秘密】「夫がまた不倫したら、離婚する…」浮気をかばう義母とマザコン夫の結託疑惑~その2~
母と息子の願いとは……
タクシーが停まったのは都心のホテル。2人は慣れた様子でラウンジに行くと、「今日の先生の話もすごかったね」と言います。 2人の話を総合すると、あの怪しい豪邸にいるのは、占い師のような存在で“先生”と呼ばれる人に、気になること、気がかりなことを相談している様子でした。 話題なのは、義父の病状、義母が何か所か役員をしている会社の利益について。そして最も重視されていたのは、直子さんの事でした。 義母は「直子さん、まだあなたのこと許してくれないの?」と言います。 「うん。あの人も頑固だから、多分許してくれない。しっかりしている女性だから、いい家庭が築けると思ったけれど、僕が浅はかなことをしてしまった」と言っていました。母親にはなんでも話せるようです。 義母は「あの先生は、夫婦円満のために力を授けてくれる。あなたが直子さんを愛していることを、直子さんに気付かせてくれるわよ」と慰めるように言っていました。 夫も義母も、直子さんのことを尊敬し、妻として嫁として大切に扱っている。それなのに怒りを解いてくれないことに悲しみ、スピリチュアルな力に頼るようになった。それが10年ほど続いていることがわかったのです。 「今日は先生のアドバイスに従って、白い花を買って帰るよ」と言い、サンドイッチをつまんで帰宅。 念のため、翌週も調査をすると、前回と同じパターンで“先生”の門を叩いていた。 この結果を報告すると、直子さんは「不思議な親子ですね」と他人事のように言っていました。 「浮気をしておいて、許してほしいとか、夫婦関係が元に戻らないとか、勝手なことを言っていますね。でも、彼らなりに必死なことはわかりました。でも、この15年間、一日たりとて、浮気相手の部下の女と、夫のことを恨まない日はありません。浮気ってしたほうはすぐに忘れるけれど、された方はいつまでも心に残る。そういうことを無視しているのは、不思議でありつつ、悲しいですね」 とはいえ、一度縁があった夫婦。直子さんのことを大切に思う2人の気持ちは伝わっており、「これからまだ時間はかかるかもしれませんが、いずれは以前のように笑顔のある生活になるように頑張ろうとは思いますが、その日は来るんでしょうか」と困惑したように話していました。 探偵・山村佳子 夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。
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