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留学生激減、国内学生の入学延期。コロナで米・英の大学が直面する深刻すぎる苦境

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ケンブリッジ大は来年もオンライン授業継続へ、英国の大学事情

英国の大学を取り巻く状況も深刻だ。 英ガーディアン紙が伝えた大学労働組合(UCU)の調査によると、国内外の新規入学者の激減によって、2021年英国の大学は学費のみによる損失額が25億ポンド(約3300億円)に上り、3万人の雇用が影響を受けるという。 QSによる調査では、国外大学への留学希望者のうち57%がパンデミックで留学計画の変更を与儀なくされたと回答。このうち47%が入学時期を1年延期すると答えている。 英国の大学の留学生比率はこの数年増加傾向にあったため、パンデミックによる影響も増大することが想定される。 英国の高等教育機関に所属する学生総数は238万人。そのうち留学生は48万。2030年には60万人に増加することが見込まれている。 ガーディアン紙によると、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのフルタイム学部学生のうち、半数以上は英国外からの留学生という。またUCLとインペリアル・カレッジ・ロンドンでも、学部入学者の半数近い割合が留学生で占められている。 入学延期を検討する国内学生も少なくない。 コンサルティング会社London Economicsの推計によると、国内学生の約17%が2020年9月の入学を諦め、入学時期を延期する可能性がある。これによる大学の損失は、7億6300万ポンド(約1000億円)に上る。 5月19日、英ケンブリッジ大学は、2020年9月開始の新学期からも通年でオンライン授業を継続することを発表。他の大学でも、感染予防のための対策を明らかにし、安全性をアピールしている。米国と英国の大学は、この苦境をどう乗り切るのか。教育現場の混乱が一刻も早く収まることを願うばかりだ。

文:細谷元(Livit)

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