旅客機墜落でカザフ副首相「原因調査にロシアも参加している」 外部圧力の存在は否定
カザフスタン西部アクタウ近郊で起きたアゼルバイジャン航空機の墜落で、原因調査を主導するカザフのボズンバエフ副首相は28日、現地メディアのインタビューに「調査チームにロシアの専門家2人も参加している」と明らかにした。同氏は一方で、ロシアを念頭に「(調査に参加させるよう)外部からの圧力があったのではないか」との見方について「誰も調査に干渉しようとしていない。圧力は無意味だ」と述べ、調査は客観的に行われると指摘した。 これに先立ち、露国営タス通信は26日、カザフ当局者が「現時点で墜落原因の調査はカザフ当局が行っている。ロシアやアゼルバイジャンも調査官を派遣したが、彼らは調査に参加できない」と話したと伝えていた。今回の墜落を巡っては、露軍の防空ミサイルの誤射が原因になった可能性が指摘されている。 ボズンバエフ氏によると、調査チームにはカザフのほか、ロシアとアゼルバイジャン、墜落機の製造国であるブラジルが派遣した専門家ら計17人が参加しているという。(小野田雄一)