巨人戸郷を追い詰めた内川の一打 驚きの内実【タカ番記者の好球筆打】
◆SMBC日本シリーズ2019第3戦 巨人2-6ソフトバンク(22日・東京ドーム) 舞台を敵地東京に移しても、ホークスの強さが際立つ試合ではなかったか。初回に亀井の先頭打者本塁打で先制されても、直後に同じ本塁打で同点。「力業」で試合を振り出しに戻したかと思えば、再び亀井の本塁打で同点とされた直後の4回には一転「つなぎの野球」で一気に4点を奪い、試合の主導権を握った。 まさに「柔」と「剛」がかみ合った、強いチームの典型的な野球でセ・リーグ覇者の巨人を土俵際まで追いやった。「すぐ追い付けたのがよかった。その後はウチのペースで試合ができた」。2000年のON決戦に敗れた王会長は、ナインの奮闘をたたえた。 思えば今シリーズ開幕前、王会長は3年連続日本一奪取のキーマンの一人にベテラン内川を挙げていた。理由はいたってシンプルだ。「彼には『技術』があるから。選手権(日本シリーズ)のような大舞台で頼りになるのは『技術』を持っている人間なんだよ」。絶大な信頼を寄せていた。 そんな「世界の王」も認める内川のバットが勝利の流れを呼び込んだ。4回1死無走者から放った左前打だ。“餌食”となったマウンドの戸郷は150キロ近い直球と140キロ台のカットボールが武器。巨人にとっては、今シリーズの「秘密兵器」的存在だった。
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