神戸がエース大迫勇也のPK失敗も土壇場ドロー、首位で最終節へ! 柏は5戦連続の後半AT被弾で残留決められず【明治安田J1第37節】
30日、明治安田J1リーグ第37節の柏レイソルvsヴィッセル神戸が三協フロンテア柏スタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。 【動画】武藤嘉紀が後半ATに値千金の同点弾! 終盤まで残留を争っている17位柏。降格圏の18位ジュビロ磐田とは勝ち点差が「5」あり、今節勝てば残留が決まる状況。直近4試合はいずれも後半アディショナルタイムに失点し、勝利を挙げられていないなか、今節は山田雄士がスタメン入りした。 対する首位神戸は、2位サンフレッチェ広島の結果次第で今節連覇が決まる可能性も。天皇杯制覇後のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)から中3日と過密日程にあり、ACLEではターンオーバー。今回の柏戦は天皇杯決勝と同じスタメンで臨んでいる。 試合は5分、勢い良く入った柏がセットプレーから先制。手塚康平の左CKに木下康介が頭で合わせ、木下はふた桁得点に到達する。 その後も柏がゴールに迫り、神戸は攻めあぐねる展開。20分にはマテウス・サヴィオのサイドチェンジから関根大輝が右クロスを上げ、木下がまたも頭で合わせていく。 終盤にかけても柏ペースで進み、43分にはボックス左手前でFKを獲得。手塚がゴール左上を直接狙ったが、わずかに枠を外れる。 追いついて折り返したい神戸も前半アディショナルタイムにチャンスを創出。自陣からカウンターを仕掛け、武藤嘉紀が右サイドを突破。ゴール前の大迫勇也がクロスに合わせたが、右足ボレーはミートしきれなかった。 変化を加えたい神戸は後半頭から2枚替え。前半痛めていた井出遥也と初瀬亮を下げ、佐々木大樹と本多勇喜を投入。佐々木は左ウイングに入り、宮代大聖が中盤へスライドした。 交代カードを切り攻勢を強めた神戸だが、柏のブロックを崩しきれず。一方の柏は59分、ジエゴのロングフィードから一気に裏返し、サヴィオのスルーパスから左ポケットへ走り込んだ木下がシュートに持ち込む。 さらに、細谷真大に代えて小屋松知哉を投入した柏は70分、左サイドのジエゴのスローインから敵陣へ。ボールを奪い返すと、サヴィオからボックス内の小屋松へ通るが、シュートは枠の右へ外してしまう。 苦しむ神戸は71分に汰木康也と山口蛍、78分に広瀬陸斗を投入し、交代カードを使い切る。85分には汰木の左サイド突破から大迫が反転シュートを放つが、柏GK松本健太が左手一本で防ぐ。 しかし後半アディショナルタイム直前、ボックス内で武藤と競りにいったジエゴがヒジを入れる形で接触。OFRの結果、主審はジエゴに2枚目のイエローカードを提示。数的有利とPKを得た神戸だったが、キッカーを務めた大迫は右上に大きく外してしまう。 救われたものの、10人で13分の後半アディショナルタイムを戦うことになった柏。すると神戸は100分、右CKの2時攻撃から武藤がこぼれ球を押し込む。当初はオフサイドで得点が認められなかったが、VARによるチェックの結果、判定が覆った。 5試合連続で後半アディショナルタイムの失点を喫した柏。1-1で試合は終了し、他会場の18位磐田が勝利した結果、残留の行方は最終節に持ち込まれることとなった。 土壇場で追いついた神戸は勝ち点「1」を積み上げることに。3位FC町田ゼルビアの勝利により、今節の優勝はなくなったが、首位は譲らず最終戦へと向かう。 柏レイソル 1-1 ヴィッセル神戸 【柏】 木下康介(前5) 【神戸】 武藤嘉紀(後45+10)
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