水上バイクで“釣り”が世界的なブームに! ジェットフィッシングの落とし穴。悪気がなくても“密漁者”と間違われたら「逮捕」です!
「釣り専用モデル」の登場で、世界的に「水上バイクで釣り」の人気が急上昇
水上バイクは、ただ単に走るだけでなく、のんびりと“釣り”を楽しむのにも適した乗り物です。「ジェット推進」という構造により、船外機船では入って行けない浅瀬に行くことも可能です。また機動力が高く、ポイント移動も頻繁に行えるのも利点のひとつです。
世界中で、釣り人口は7億人を超えているといわれています。もともと、水上バイクで釣りを楽しむユーザーは数多くいましたが、それまでは自分の水上バイクに、独自にロッドホルダーやクーラーボックスを装着して出かけていました。
それが、2019年に初めて釣り専用モデルをBRP社が発売したことで、「水上バイクで釣り(以下、ジェットフィッシング)」が、水上バイクユーザー以外の「釣りを趣味にする人々」にも広まっていきました。 この釣り専用モデルには、釣りをする人の意見がふんだんに取り入れられており、「魚群探知機」や「大容量クーラーボックス」、「ロッドホルダー」が標準装備されています。この水上バイクと釣竿さえあれば、誰でも手軽に釣りに行けるようになりました。 昨今のアウトドアブームに後押しされ、これからさらに水上バイクで釣りをする人口が増えることでしょう。
ジェットフィッシングの落とし穴、密漁者と間違われると「逮捕」です
楽しいジェットフィッシングにも、注意しなければならないことがあります。それは、各地の水域ごとに「漁業権」というものがあり、獲ってもいい魚と、ダメな魚が決まっていることです。何も考えずに魚や貝を獲ってしまうと、罪に問われる可能性があります。 「漁業権」は漁業法によって定められ、「一定の水面において、特定の漁業を一定の期間排他的に営む権利」のことをいいます。 「海はみんなのもの」とよくいいますが、日本のどこでも自由に海釣りができるわけではありません。
ちなみにこの「漁業権」は免許制です。漁師は国家資格や民間資格が必要な職業ではないため、漁師になるための試験があるわけではありません。 しかし、商売として漁業をする人は、「漁業権」を取得する必要があります。 「漁業権」は、日本の各地にある漁業協同組合のもとに管理されています。