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コロナ失業もNYのセレブシェフは富裕層のお抱えで収入倍増のケースも

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ニューズウィーク日本版

──コロナ禍で失業した才能あるシェフを家庭用のお抱えシェフとして雇い入れる動きがある......

アメリカでは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大以降、失業者数が3300万人にも膨れ上がり、事態は深刻だ。 【写真特集】セクシー女優から受付嬢まで、トランプの性スキャンダル美女たち 経済活動の再開に向け、国内では6割以上の31州で、5月8日までに一部の業種が再稼働、自粛解除となった。感染症例数最多のニューヨーク州では15日より、出口戦略基準をクリアした10地域のうちの3地域で、経済活動が再開となる。しかし感染者の多いニューヨーク市では、ロックダウン(自宅待機)がこのまましばらく続きそうだ。 ■ レストランの多くが従業員を解雇 ニューヨーク経済をこれまで底辺から支えてきたのは、星の数ほどある飲食業と言われている。市内には2万7000以上のレストランがあり、そこで働いていた従業員16万7000人の多くが、コロナ禍で解雇された。 ニューヨークには世界に名の知れた有名レストランが軒を連ね、世界の大富豪は、お気に入りのシェフの料理を堪能するためだけにプライベートジェットでわざわざ足を運ぶ。パンデミック以降失業したシェフも多いが、一部の有名シェフは、予想外な収入増となるケースがあるという......。 ■ 富裕層のお抱えで収入倍増のケースも レストランが閉店したり、食材の調達もままならない中、富裕層やセレブの中には、コロナ失業した才能あるシェフを家庭用のお抱えシェフ(プライベートシェフ)として雇い入れる動きがある。不動産ブローカーや人材派遣会社が仲介している。 マンハッタンの名店「イレブン・マディソン・パーク」の元副料理長、イアン・テンザーさんも、こうして声がかかった1人。この店は世界のトップレストランを決める毎年恒例の「World’s 50 Best Restaurants」で、2017年の世界1位を獲得した。8~10品のテイスティング・メニューが1人335ドル(前払い、ドリンク別)と、ニューヨークの中でも割高の料金体系で、食費は前払いのみと、なかなか敷居が高い。にもかかわらず、以前は予約が取れないほど人気で、店内は毎夜世界中から訪れた食通たちで賑わっていた。 コロナ禍となり州内のレストランは持ち帰りとデリバリーのみが認められるようになったのだが、そこで困窮したのは、イレブン・マディソン・パークのような超高級店だった。 一般的にこうしたレベルの高級店の副料理長の年収は、10万ドル(1000万円)前後という。しかしお抱えシェフになることで年収12万ドル(1200万円)以上が保証され、最高で20万ドル(2000万円)にアップするケースもあると、地元メディアは報じている。またパンデミック中に、富豪家族らと共に豪邸内で隔離(自宅待機)ができるケースでは、膨大なボーナスも追加支給されることもあるという。 ■ プライベートシェフとのマッチングサイトも レストランが持ち帰り&デリバリーとなった今、お抱えとまでいかなくても、食材の調達から調理、配達までを請け負ってくれるプライベート調理サービスも、注目されている。シェフとのマッチングサイト「WoodSpoon」では、登録した60人の中からお気に入りのシェフと食ジャンルを選べば、あとは調理済みの料理が自宅に宅配されるという仕組み。今後のレストランサービスの再開の時期や形態次第では、このような新サービスも市民の間に普及していくかもしれない。

安部かすみ

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