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【特集】新型コロナ対応『和歌山モデル』を徹底取材!内部文書と当事者証言から読み解く...“安全宣言”の要因とは?

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MBSニュース

2月13日以降、和歌山県の済生会有田病院では、医師や入院患者など11人の新型コロナウィルスへの感染が確認されたが、約3週間後には安全宣言を出し、通常の診療を再開した。検査数が限られる中、どのようにして感染拡大を防いだのだろうか。

「直感で新型コロナ発生と確信」

医師を含む院内感染の発生は、済生会有田病院が全国で初めてだった。 「病院の医師、しかも同僚の方もウイルス性肺炎像を示しているという情報でしたので、これは大変なことが起こっているのではないかと。」(和歌山県職員 野尻孝子技監)

取材班は今回、和歌山県の内部文書を独自に入手した。文書には、院内感染が確認される前後に、県がどのような対応を取っていたか詳しく記されている。 【和歌山県の内部文書より抜粋】 「2月12日11時30分 済生会有田病院の医師がウイルス性肺炎でA病院に入院している。B病院を受診した済生会有田病院の同僚の医師と画像がよく似ている。しかし、国が示している基準ではないので、PCRの検査はできないのか?」

文書を作成したのは、対策の陣頭指揮をとった、医師で和歌山県の職員・野尻孝子技監だ。2月12日~13日にかけ、野尻技監の下には新型コロナウイルスの感染が疑われる症例の報告が次々と届けられていた。 【和歌山県の内部文書より抜粋】 「2月13日9時前 患者の共通点は、『済生会有田病院の関係者』と『肺炎』」 「同日16時25分 済生会有田病院からC病院に救急搬送された方が、気管内挿管をして重篤との情報。有田病院関係で疑い5例となり、直感で、新型コロナウイルス感染症が発生したと確信」

この約2時間後には患者の感染が判明したため、県は記者発表をすることになるが、病院名を公表するかどうかについては、会見の直前ぎりぎりまで決まっていなかった。 【和歌山県の内部文書より抜粋】 「発表資料を確認しながら、済生会有田病院長との連絡をとるもなかなか取れず。18時55分に、ようやく院長代理と電話がつながる。『医師という社会的責任と、感染予防対策をとる上で、済生会有田病院と言わざるをえません。』と切羽詰まって伝えると、院長代理は少し考え『わかりました。』と」

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