名スカウトが断言。オコエは第2の新庄になれる!
高校野球の東東京大会の決勝が27日、神宮球場で行われ、関東第一が日大豊山に14-2で圧勝。5年ぶり6度目の甲子園出場を決めた。19安打で大量14点を奪った打線の中で、ひと際目立ったのだが、今秋のドラフト候補、オコエ瑠偉・外野手(3年)だ。 初回にライト前ヒットで出塁して、先制ホームを踏むと、4回には、先頭打者としてセンター前ヒットで、50メートル5秒台の快速を飛ばして、二塁を陥れた。まさかのセンター前ツーベースである。3安打2盗塁の見事なリードオフマンぶりを発揮してチームの甲子園出場をお膳立てした。 今大会では6試合で打率.440、6打点、6盗塁の数字を残した。 すでに西武、巨人などプロの複数球団が徹底マークしているが、元ヤクルトの名スカウトとして古田敦也氏や宮本慎也氏らを発掘した片岡宏雄氏も、「チームによれば、ドラフト1位で消える素材。天性のバネと、あの足だけでプロで食っていけるだろう」と高い評価を与えた。 「よほど足に自信があるんだろう。センターの守備位置が深いと見るや否や二塁を狙った。そういう野球センスがあるし、足だけでなく肩も強い。遺伝子なんだろうね。バッティングの技術は未完だが、プロでひとつポイントを覚えれば、大きく化ける。日ハムの陽岱鋼や、新庄剛志のような高いレベルで走攻守の揃ったプレーヤーになれるんじゃないか」 183センチ、85キロの恵まれた体格。手足が長く、遠投は120メートルで、50メートル走は5秒9。バッティングではパンチ力も兼ね備えていて、ベスト8入りを決めた東京成徳大高戦では、オコエシフトを嘲笑うかのような特大アーチを記録。通算本塁打も30本を超えている。 片岡・元スカウトが語るように、その肩と足と意外性のあるバッティングでメジャーリーグでもトップを張った新庄剛志の再来を予感させるスケール感がある。そして、オコエ瑠偉自身も、走・攻・守の3拍子揃ったプレーヤーを目指していて、動画を見ながら走塁面は、巨人の鈴木尚広、守備面は、新庄、バッティングについては、日本ハムの中田翔や、ヤクルト山田哲人をイメージしているという。