ヘンリー王子、チャールズ国王が電話に出てくれないと嘆く 警護問題を訴えすぎることが原因か
今年初めにがんの診断を受けたことを公表したチャールズ国王。ヘンリー王子は急遽イギリスに帰り、父に面会した。この面談以降、父子関係はますます悪化しているよう。国王は王子の電話にも手紙にも答えてくれないと、王子の関係者が語っている。 【写真】チャールズ国王がパパの表情を見せたレアなスナップ集
関係者は雑誌『ピープル』に「王子は『今は出られない』というメッセージを受け取っている。国王は王子の電話に出ないし、健康状態について尋ねようと連絡を取っても出てもらえない」と訴えている。5月に王子はインビクタスの10周年を記念する礼拝に出席するためイギリスに帰国したが、そのときも国王は「スケジュールが空いていない」ことを理由に王子に会わなかった。
国王が電話に出ないのには理由があるよう。それは王子の警護問題。王子は王室離脱後、イギリスの警察の警護対象から外されている。イギリス政府に対してその決定を見直すよう求める訴訟も起こしていた。王子の関係者曰く「王子はイギリスで警護を受けられないことに怯え、この問題に関して何かできるのは父だけだと感じている」「王子は何がなんでも自分の家族を守ろうと決意している」。この警護を巡る問題が「王子と国王の間に頑固な壁を作った」と話している。
どうやら王子は国王に連絡を取るたびに警護問題について訴えているよう。新聞「エクスプレス」などのイギリスマスコミはそれに国王がうんざりしている可能性を示唆している。王室は王子の警護問題に関して正式なコメントを発表していない。しかし王室関係者は「王子の警護問題が国王の手に委ねられているというのはまったくの間違いだ」と語っている。自分ではどうすることもできない問題を連絡するたびに持ち出されたら、それが嫌になって電話に出なくなっても不思議ではないというのがイギリスマスコミの見方。
また王子の関係者は「国王が完全な沈黙を貫いている」と証言しつつ、国王自身も怖がっていると話す。「国王は過去が繰り返されるのを恐れている。ダイアナ元妃は国王と離婚し王室から離れた後、ニュースを独占して国王の仕事に影を落とし、世界的なスーパースターになった」。王子とメーガン妃が同じことをするのではないかと懸念していると王子の関係者は示唆している。
今年初めにイギリスの裁判所は、王子に警察の警護をつけないという政府の判断は適切なものだと決定した。王子はこれに控訴する姿勢を示している。警護問題が解決するまで国王と王子の関係が改善するのは難しそうだ。