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新型コロナウイルスが感染拡大する中、ゴルフ場へ行くのは本当に不謹慎なのか?

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VICTORY

新型コロナウイルスがゴルフ場業界にも大きなダメージを及ぼしている。ゴルフ場運営大手パシフィックゴルフマネージメントの月次営業実績によると、2020年の対前年比来場者数(既存店ベース)は1月が99.4%、2月が116.8%と順調に推移していたが、3月に入ると93.2%に減少。緊急事態宣言が発令された4月は65.5%、5月は70.0%と激減した。緊急事態宣言が解除された6月は88.4%と回復傾向になったが、来場者が完全に戻ったわけではない。 ただ、逆に言うと緊急事態宣言発令中でも6~7割のゴルファーがゴルフ場でのプレーを自粛しなかったことに、ゴルフというスポーツの底力を感じた。ゴルフ場や屋外ゴルフ練習場は休業要請施設ではなかったにもかかわらず、ゴルフは不要不急の外出なのかといった視点から苦戦を強いられた。都心から至近の屋外ゴルフ練習場はゴルファーが密集しているかのように報道されたことで苦情が殺到し、臨時休業を余儀なくされた。 ところが、緊急事態宣言解除後にゴルファーの声を聞くと、「ステイホームと言われたので、ホームコース(メンバーコース)にずっと行っていました」と口にする人が何人かいた。また、緊急事態宣言発令中はスループレーを推奨するゴルフ場が多かったこともあり、「普段よりも進行がスムーズで、早い時間にプレーが終わるから帰り道も混まない。時間が効率的に使えたので、むしろラウンドの回数が増えた」という人もいた。

■緊急事態宣言による変化

緊急事態宣言発令後と解除後でゴルファーの動きにどのような変化があったのか。首都圏のあるゴルフ場に話を聞いたところ、次のような答えが返ってきた。 「4月7日に緊急事態宣言が発令された後、社用ゴルフやコンペが皆無になり、ファミリー単位でのラウンドやアスリートゴルファーが増えました。コロナ対策で設定した一人プレー枠も人気でした。シニア層は激減しました。一方、5月25日に緊急事態宣言が解除された後はシニア層が増え、ファミリーゴルフは減って、以前に近い客層になりました」 ゴルフというのは不思議なスポーツで、本来は自然の中でゆったりと時間を過ごすレジャー的要素が強いはずなのに、社用ゴルフという言葉があるようにビジネスにおける社交場という側面もある。4~6月の春のゴルフシーズンと、9~11月の秋のゴルフシーズンは、毎週土日のどちらかに仕事関連のラウンドの予定が入っているビジネスマンは多い。だが、今年に関しては新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化してきた3月の時点で、仕事関連のラウンドはすべてキャンセルになったようだ。 万が一、自分が新型コロナウイルスに感染していた場合、同伴プレーヤーは濃厚接触者と判断される可能性が高い。そうなると、濃厚接触者は14日間の健康状態観察を余儀なくされる。仕事関連の相手にそのようなリスクを負わせるわけにはいかない。 そのぶん、ファミリーゴルフやホームコースのメンバー仲間とのプレーが相対的に増えたということだろう。一人プレー枠が人気だったのはホームコースを持たないゴルファーに支持された可能性が高い。

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