【年代別】おすすめの「漢方薬」の選び方! 効き目・服用時の注意点も医師が解説!
漢方薬を服用する時の注意点
編集部: 漢方薬を服用するときには、どのようなことに気をつける必要がありますか? 齋藤先生: 最近ではドラッグストアなどでも購入できますが、同じ症状でも一人ひとりによって適した漢方薬は異なります。なぜなら、漢方薬を処方するには、その人の「証」を見立て、心身の全身状態を正しく判断しなければならないからです。漢方薬を使用する際には、必ず医師の診察を受けましょう。 編集部: 漢方薬は飲み続けてもいいのですか? 齋藤先生: 「西洋医学の薬と違って、漢方薬には副作用がない」というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、漢方薬にも副作用はありますし、継続して服用すると体に害をもたらすものもあります。そのため、医師の指示に従うようにしましょう。 編集部: そのほか、気をつけることはありますか? 齋藤先生: 同じ症状でも、服用する時期や年代によって体質が変わるので「以前はこの漢方薬が効いたのに、効果が感じられなくなった」ということもあると思います。漢方薬は長く飲み続けることで効果が出てくることも多いのですが、その漢方薬が体にあっているかどうか、正しく効果判定する必要があります。特に慢性化している疾患の治療のために漢方薬を使用する場合は、初めて処方をした後2週間くらい経ったら、症状や全身状態などを医師に確認してもらうことをおすすめします。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 齋藤先生: 漢方薬は体調不良や不定愁訴など、一般的な西洋医学の薬ではなかなか治療効果が得られない症状に対して、効果を期待することができます。また、漢方薬は比較的価格も安く、経済的です。漢方薬で体の土台を作りながら、必要に応じて西洋医学を取り入れることもできるので、興味があれば漢方薬に詳しい医師に相談してみてくださいね。
編集部まとめ
漢方薬は長く飲まなければ効き目がないと思っている人も多いかもしれませんが、なかには服用してすぐに効果が感じられるものもあります。ただし、ドラッグストアなどで市販されている漢方薬は、濃度が薄いことも多いとのことでした。もし興味があれば、医師に相談することをおすすめします。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
監修医師:
齋藤 竜太郎 先生(東西医学ビルクリニック) 帝京大学医学部卒業。川崎幸病院での勤務を経た1999年、「東西医学ビルクリニック」副院長に就任、2005年より院長に就任。東洋医学と西洋医学の結合による、心と身体にやさしい医療の提供と研究をおこなっている。日本整形外科学会専門医。日本東洋医学会、日本整形外科学会、日本統合医療学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本バイ・ディジタルオーリングテスト協会の各会員。