【年代別】おすすめの「漢方薬」の選び方! 効き目・服用時の注意点も医師が解説!
漢方薬はドラッグストアでも購入することができ、今では広く普及しています。しかし、使用にあたって、「年齢制限はないの?」「子どもでも大丈夫?」などの疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。今回は、各年代におすすめの漢方薬について、「東西医学ビルクリニック」の齋藤先生に解説していただきました。 【イラスト解説】「漢方で痩せる」はウソ?ホント? 特徴や副作用
漢方薬に年齢制限はある?
編集部: 漢方薬に年齢制限はあるのでしょうか? 齋藤先生: いいえ、基本的に年齢制限はありません。なかには子どもに適した漢方薬もあり、多く処方されています。ただし、漢方薬のみならず、一般の市販薬も含めて「生後3カ月未満の乳児には使用しない」というのが一般的な考え方です。 編集部: なぜ、生後3カ月未満の乳児には使用できないのですか? 齋藤先生: その時期の赤ちゃんは体が未発達であり、薬剤の服用には適さないためです。 編集部: 子どもでも、大人と同じ分量を服用していいのですか? 齋藤先生: 明確な規定はありませんが、一般には下記のとおりとされています。 ・2歳未満:成人用量の1/4以下 ・2歳以上4歳未満:成人用量の1/3 ・4歳以上7歳未満:成人用量の1/2 ・7歳以上15歳未満:成人用量の2/3 そのほか、体重や体格に準じた処方量を増減する方法もあります。 編集部: 漢方薬を飲んではいけない人はいるのですか? 齋藤先生: 基本的に、漢方薬を飲んではいけない人はいませんが、漢方薬の種類によっては飲んではいけない人もいます。例えば、B型慢性肝炎やC型慢性肝炎の治療薬として用いられる「インターフェロン」と「小柴胡湯(しょうさいことう)」の飲み合わせは、間質性肺炎のリスクがあるので禁忌とされています。 編集部: ほかにも、漢方薬を服用するとき注意しなければならない人はいますか? 齋藤先生: 妊娠中の場合には胎児への影響も考え、産婦人科の医師に相談することをおすすめします。