Snow Manとタイの特別な関係性 『JAPAN EXPO THAILAND 2022』出演で広がった今後への期待
Snow Manが1月21日から23日にかけてバンコク・セントラルワールドにて行われた『JAPAN EXPO THAILAND 2022』の最終日にVTR出演した。 2年ぶり7回目の開催となる同イベントは、アジア最大級の日本イベント。伝統芸能や食、音楽やアニメをはじめとしたポップカルチャーなど様々な日本文化の魅力がタイの人々に向けてアピールされた。Snow Manはこのイベントのメインゲストを務めることになっていたが、新型コロナウイルスの影響で訪タイが叶わず、VTRでの参加となった。イベントの模様はオンライン配信で日本からも楽しむことができた。 Snow Manにとってタイは特別な国の一つである。メンバーの向井康二の母がタイ出身で、幼少期にタイで通っていたムエタイ教室に飾ってあった向井の写真を見たジャニー喜多川がスカウトし、ジャニーズ入りしたというエピソードがある。タイは向井のジャニーズ人生がスタートした地であり、その向井がSnow Manに加わったことで今のSnow Manがあるのだ。 その縁もあってか、Snow Manは2020年に行われた同イベントに初出演。コロナが猛威を振るう前で、満員のファンの前で生パフォーマンスを披露していた。タイ語を話すことができる向井はタイ語も交えながら、メンバー全員がいつもどおり息の合ったトークでタイのファンを笑顔にさせた。すでにタイでも熱狂的な人気を獲得していることが証明された日でもあった。 また、デビュー曲「D.D.」のシングルに収録された「Snow World」のMVは同イベントでタイを訪れた際に撮影されたものだ。タイの街中を舞台に全編ロケで構成され、トゥクトゥクに乗ったり、ボートを楽しんだり、屋台を回ったり……メンバーたちがタイを満喫するリラックスした表情が楽しめる映像だ。サビ部分に登場するダンスシーンでは、振り付けを岩本照が担当。言葉がわからなくても踊りを通して一緒にコミュニケーションをとることができるような真似しやすい振り付けになっている。 そして今回の『JAPAN EXPO THAILAND 2022』でも、一番はじめに「Snow World」のMVを視聴する時間が設けられた。深澤辰哉も「Snow Manにとっても大事な楽曲になりました」と紹介した。 その他MVの視聴タイムを経て、VTRの後半ではSNSで募集したファンからの質問にSnow Manのメンバーが答えていくコーナーへ。なかでも印象的だったのは「YouTubeやTwitterで海外のファンからのコメントに目を通すことはあるか。海外からの反応をどう感じているか」というような質問だ。これに対し、渡辺翔太は海外の人にもSnow Manを知ってもらえていることで自分たちの成長も感じられると言い、「勇気と自信をみんなが与えてくれている」とコメント。宮舘涼太も「このご時世で(会いに)行けない分、距離が近くなっているなというのを再確認できますよね」と感慨深く語った。 その後、各メンバーにも様々な質問が投げられていたが、どれもメンバーの特徴や個性に合った質問で、日頃からSnow Manのことをチェックしているのだということが伝わってくるようなものばかりだった。それらの回答を聞いていて、目黒蓮のタイで俳優デビューする姿、阿部亮平や岩本がタイの歴史や文化を日本人に伝える姿、佐久間大介が日本アニメの魅力をタイの人に伝える姿、向井がタイのバラエティに出演する姿など、タイにまつわることで今後ソロでもいろいろな活躍ができるのではという具体的なイメージが広がった。また、これは個人的な期待にはなってしまうが、音楽やドラマなど日本で人気を集めるタイのカルチャーも多くあるため、様々な形でSnow Manとコラボレーションが行われる機会が生まれたらとも思う。 「タイに来てファンと再会するチャンスがあったら、最初の言葉としてファンにどんな言葉を言いたいか」という質問に対し、ラウールは「もう僕たちはタイファミリーみたいなものですからね。ただいまって言いたいですね」と語っていた。その日を一日も早く迎えることができるようにと願うばかりだ。
竹上尋子