【七夕賞・展開のカギ】〝Vポジション〟は明白! 逃げ&先行馬狙いで昨年の再現も十分
[GⅢ七夕賞=2022年7月10日(日曜)3歳上、福島・芝2000メートル] 梅雨前線から逃れられなかったここ3年は稍重→重→稍重と馬場に恵まれず。当然、2019年=1分59秒6→20年=2分02秒5→21年=2分02秒2と低速決着が続くことになったが、13~17年は逆にすべて良馬場で1分58秒台と速めの時計での決着。馬場状態によってこれだけ時計に差が生まれるとなれば、その見極めが何より重要なポイントだ。 しかしながら、渋馬場の近3年と乾いた馬場の13~17年の勝ち馬はすべて4角を5番手以内で通過。ペースも前後4ハロン比で2秒以上の前傾、イーブンに近いM、後半のほうが速い後傾と色とりどりの組み合わせだけに、問答無用の逃げ、先行馬狙いが吉と出る可能性が高い。 今年のメンバーで何が何でもハナを主張する、いわゆる徹底先行型は不在。番手OKながら押し出される形でハナをうかがうのもトーラスジェミニ、ロザムールくらいなものか。くしくもこの6歳両馬は昨年の当レースを先頭と2番手で引っ張って、そのままクビ差のワンツーを決めた2頭。馬単8060円のプチ波乱劇の主役を演じているだけに、ほぼ同じ構図(展開)が透けて見える今年も…の可能性は決して低くない。仮に昨年の3着馬ショウナンバルディと格上挑戦の軽量馬(50キロ)ヤマニンデンファレを加えたとしても、十分お釣りが来る算段となろう。少なくとも、データ劣勢の差し、追い込み馬に手を出すよりも、ゴール前のスリルを味わえることだけは確かだ。
東スポ競馬編集部